上写真=ピーター・ウタカもゴールに迫ったが、スコアレスドローに(写真◎AFC)
■2023年9月20日 ACLグループステージ第1節(@レクタンギュラー)
メルボルン・シティ(オーストラリア)0-0 甲府
「新しい1ページになった」
ヴァンフォーレ甲府が「アジアデビュー」で勝ち点1を手にした。直近のJ2リーグでは出場機会の限られているメンバーで臨み、オーストラリアに渡ってメルボルン・シティとの初戦を戦った。結果は0-0。初めてのアジアの戦いで、勝利こそ逃したものの、歴史的な勝ち点を持ち帰ることになった。
直近のJ2リーグから11人全員を入れ替えて臨んだ甲府は、前半からゴールの予感を漂わせた。15分にはスルーパスで中央を抜け出した松本孝平がGKと1対1になって狙ったが、GKにブロックされてしまう。28分には右サイドから関口正大がカットインしてから左足でミドルシュートを放ってGKに襲いかかった。33分にもまたもや松本が中央からスルーパスに抜け出して左足で狙うが、GKがセーブ。
最大のビッグチャンスは38分。ゴール左、ペナルティーエリアのやや外からのFKで佐藤和弘が狙うと、ボールはゴールに吸い込まれるように向かっていったが、惜しくもバーをたたいた。
後半はやや苦しい時間も増えていくが、58分にはJ2で11ゴールを奪っているエースのピーター・ウタカを、65分にも三平和司を投入、攻撃にパワーを加えてカウンターの鋭さを磨いていく。それでも、結局はノーゴール。
とはいえ、相手にゴールも許さずに0-0で試合を締めた。アウェーの「デビュー戦」で勝ち点1を得たことは、次につながるはず。だが、キャプテンマークを巻いてフル出場した関口は、悔しさのほうが強かった。
「勝ち点1は取りましたけど、勝ち点3を取らなければいけないゲームだったと思うので、悔しい試合でした。でも、確実に甲府の新しい1ページになったので、プラスにとらえていきたい」