上写真=前半終了間際のマルシーニョのゴールを、川崎Fは守り抜いた(写真◎AFC)
■2023年9月19日 ACLグループステージ第1節(@スルタン・イブラヒム)
JDT(マレーシア)0-1 川崎フロンターレ
得点:(川)マルシーニョ
「自分たちのリズムで」
前半は一進一退。それでも粘り強く先制したのは川崎フロンターレだ。
前半終了間際の45分、右からの家長昭博のクロスに合わせて中央に潜り込んだ瀬古樹がヘッド、逆サイドで待ち構えていたマルシーニョがオーバーヘッドキックでゴールに送り込んで、見事に先制してみせた。マルシーニョは「アウェーまで来て自分たちのスタイル、自分たちのリズムでできてよかった」と話して、この1点で優位に立ったことを実感した。
後半開始早々にも右サイドのパス交換で時間を作りながら、家長が逆サイドへ。マルシーニョがDFの向こうから裏に入ってきて狙うが、わずかに右へ。すると今度は47分にJDTがカウンターからアリフ・アイマンが持ち込んで鋭いシュートを放つが、GKチョン・ソンリョンがストップ。ともにゴールへの意欲を押し出す後半になった。
こうしていきなりオープンな展開が続くと、チャンスも多く巡ってくる。65分には右ハーフスペースで受けた脇坂泰斗がストレート系のクロスを送り、逆サイドからマルシーニョがダイビングヘッドで狙ったが、左に外れていった。
67分にはマルシーニョに代えて瀬川祐輔を、バフェティンビ・ゴミスに代えてレアンドロ・ダミアンを投入して、攻撃の活性化を図る。74分には登里享平を佐々木旭に代えて守備も強化した。
さらに、家長昭博、瀬古樹をベンチに下げて、ジョアン・シミッチ、山村和也を投入したのは84分のこと。JDTがパワフルに攻めてくる圧力に対抗するために、4-3-3から5-3-2へと布陣を組み直して1点を大事に戦った。JDTのラフプレーに苦しめられ、ポゼッションも49%といつもとは異なる戦いを強いられたものの、最後までしぶとく、冷静に、頼もしく勝ち点3をもぎ取って、念願のアジア・チャンピオンを目指す戦いを白星でスタートさせた。
なお、同じ19日に韓国の仁川ユナイテッドをホームに迎えた横浜F・マリノスは、西村拓真、宮市亮が決めたものの、まさかの4失点を喫して2-4で黒星。厳しいスタートとなってしまった。