現地時間7月11日に行なわれた北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、アルゼンチンとスイスが対戦。前半の立ち上がりにアルゼンチンが先制し、その後はスコアが動かなかったが、後半にスイスが同点ゴールを奪った。直後にスイスに退場者が出たことで終盤はアルゼンチンが押し込んだが、スイスが耐えて延長へ突入。だが延長後半にゴールをこじ開けたアルゼンチンが接戦を制し、連覇に向けて前進した。

上写真=延長後半の112分に決勝ゴールをたたき込んだアルバレス(9番)が歓喜のラン! スイスの堅守を攻略した(写真◎Getty Images)

■2026年7月11日 北中米ワールドカップ準々決勝(カンザスシティ)
アルゼンチン 3-1(延長)スイス
得点=(ア)マク・アリステル、アルバレス、ラウタロ・マルティネス
   (ス)エンドイェ

VARの介入でエンボロが退場に

 アルゼンチンは10分にCKのチャンスを得ると、メッシがニアサイドへ送ったボールをマク・アリステルがヘッド。これが鮮やかにファーサイドに決まり、立ち上がりに均衡を破った。

 いきなりリードされたスイスも何とか攻め込もうとするが、アルゼンチンの堅い守りを崩せない。それでも32分、前線のスペースに送られたボールをエンボロがシュートに持ち込もうとしたが、アルゼンチンの守備陣も厳しく寄せてシュートを打たせない。

 どちらも相手にボールが渡った瞬間のコンタクトプレーでファウルになることが多く、球際の激しい攻防が続く。得点シーン以外はゴール前でのプレーが少なく、そのままアルゼンチンがリードして前半を終えた。

 後半はスイスが徐々に押し込み、中央に構えるエンボロのポストプレーからサイドを突くなどしてチャンスをうかがう。65分には左からのクロスをエンドイェがヘッドで合わせるも、アルゼンチンのGK、E・マルティネスがセーブ。66分のジャカのミドルシュートもE・マルティネスが防いだ。

 だが良い流れをつかんでいたスイスが67分、ついに同点ゴールを奪う。左サイドでのパス交換でエリア内左サイドでフリーとなったエンドイェが、右足でE・マルティネスの股間を抜くシュートを決めて1-1とした。

 ところが直後の69分、思わぬアクシデントが起こる。エンボロに背後から寄せてファウルで倒したとして、アルゼンチンのパレデスに警告が出されたが、ここでVARが介入。ポルトガルのピニェイロ主審のオンフィールドレビューの結果、エンボロにシミュレーションがあったとして警告がパレデスからエンボロへと変わり、前半に警告を受けていたエンボロが2回目の警告で72分に退場となった。

 その後は数的優位に立ったアルゼンチンが勝ち越しを狙って押し込んだものの、スイスはゴール前を固めて粘り強く対応。2点目は生まれず、前後半を終えて1-1で15分ハーフの延長に突入した。

 延長はスイスの守備ブロックの前でアルゼンチンがパスをつなぎ、懸命に攻略の糸口を探ろうとするが、スイスの防壁は隙を見せない。95分にはアルマダが守備網の外からミドルシュートも放つも、わずかに左に外れた。

 だが延長後半の112分、ついにアルゼンチンが勝ち越し点を奪う。こぼれ球をつないでエリア外右サイドでパスを受けたアルバレスが、ゴール右上に鮮やかなミドルシュートを突き刺して2-1とした。さらに120+1分、ラウタロ・マルティネスが3点目を決めてダメ押し。ラウンド16まで前回大会から通算して9試合連続得点中だったメッシは不発に終わったものの、最後にスイスを振り切って連覇に向けて一歩前進し、準決勝ではイングランドと対戦する。


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