日本代表は15日、オーストラリア代表とのアジア最終予選に臨む(@埼玉スタジアム2002/19時35分開始)。トニー・ポポヴィッチ監督就任後、前節の中国戦しか戦っていないが、すでにいくつかの変化が見られる。ここでは新生オーストラリア代表がどんなチームなのかをリポートする。

中国戦と同じ3バックとは限らない?

画像: 前日会見に登壇したポポヴィッチ監督と町田でプレーするミッチェル・デューク(写真◎佐藤景)

前日会見に登壇したポポヴィッチ監督と町田でプレーするミッチェル・デューク(写真◎佐藤景)

 就任記者会見で「夢が叶った。今の私は準備ができている。この仕事がしたいからここにいる」と喜び、「誰もがこのユニフォームを着られるわけではない。名誉が第一であり、このユニフォームを着るからには国や家族を代表することに誇りを持つべきだということを彼らには改めて理解し確認してもらいたい」と選手たちに奮起を促したポポヴィッチ監督は、日本代表戦でもモチベーションを刺激するようなプランを練っているに違いない。

 守備の要であるハリー・スーターが「僕たちは正しい方向へ進んでいるし、新しいシステムに適応できると思う」と語ったように選手たちは中国戦の3-4-2-1に手応えを感じているようだが、日本代表戦でも同じシステムを採用するとは限らない。

 14日に行われた前日会見でポポヴィッチ監督は来日メンバー26人全員が起用可能なことを明かしたうえで「(中国戦では)確かにシステムを変えたが、自分たちが焦点を当てているのはシステムをどうするのかよりも、どういうプレースタイルでプレーしているかだ」と3バックにこだわらない考えを示していた。

「プレースタイルというのはどんどん進化していくもので、悪いところがあったら改善していく。そして、それを続けていくことが大事になる」

 厳格な規律と極めて高い基準を設定し、代表活動外でのコンディション管理などにもこれまで以上の水準を求めていく構えの新指揮官は「私にはワールドカップに出場できるという自信がある」とチームの改革とアジア最終予選での巻き返しに燃えている。

「ワールドカップへの道のりは長く、もちろん簡単ではない。そうだとわかっているからこそ、あまり先のことは考えず、一つひとつの試合に全力で挑む。明日の試合に必要なのは、絶対に勝つというメンタリティだ。自信を持って相手と戦う、そして勝てるという自信がある」

 監督交代とともに希望を取り戻し、自信に満ち溢れるオーストラリア代表は日本代表にとって非常に難しい相手になるだろう。正直なところ、新監督就任後に1試合しかこなしていないためサンプルが少なく、オーストラリア代表が3バックで日本代表戦に臨むのか、あるいは4バックに戻してくるのか読めていない。選手起用に関しても、ベンチ入りメンバーの変更も含めて予想しきれない部分が大きい。

 2010年以降は一度も負けておらず、通算で11勝9分7敗という過去の成績は全くアテにならない。史上最強とも言われる日本代表が未知のポテンシャルを秘めた東アジアの強豪にどう挑み、上回っていくのか楽しみだ。

 サムライブルーが勝利すれば北中米ワールドカップ本大会出場に大きく前進する一戦は、15日の19時35分キックオフ予定。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継、またDAZNでもライブ配信される。

文◎舩木渉


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