第102回全国高校サッカー選手権大会の決勝が1月8日に行なわれ、青森山田(青森)と近江(滋賀)が国立競技場で対戦した。お互いに持ち味をぶつけ合う展開から、前半に青森山田が先制したが、近江も後半立ち上がりに見事な崩しから同点ゴールを奪う。だが青森山田が一瞬のスキで勝ち越し点を奪うと、さらに1点を追加。3-1で勝ち、王座奪還となる2年ぶり4回目の選手権制覇を成し遂げた。

上写真=青森山田が初優勝を狙った近江を振り切り、2年ぶり4回目の日本一に輝いた(写真◎小山真司)

■2024年1月8日 全国高校サッカー選手権 決勝(@東京・国立競技場)
青森山田 3-1 近江
 得点者:(青)福島健太、米谷壮史、オウンゴール
     (近)山本諒

近江が後半に同点ゴールも…

 立ち上がりから奪ったボールを個々のドリブルで力強く前に運び、プレッシャーをかいくぐってゴールを目指す近江に対し、青森山田はカウンターや武器のセットプレーでチャンスを作る。一進一退の攻防が続く中、33分に青森山田はMF杉本英誉がエリア内中央にパスを送り、MF福島健太が胸トラップから右足シュートを突き刺して先制。45分には近江もエリア内まで攻め込んだが、青森山田がしのぎ、1点をリードして前半を終えた。

 ハーフタイムの選手交代でMF山本諒を送り込んだ近江は47分、右サイドを鮮やかに崩してセンタリング、青森山田の選手に当たったこぼれ球を、その山本が蹴り込んで同点とする。これで勢いづいた近江に流れが傾いたが、青森山田は60分、自陣からのFKを頭でのフリックとダイレクトパスでつないで中央を破り、抜け出したFW米谷壮史がGKをかわして2点目を決めた。

 青森山田は70分にもカウンターで攻め込み、最後は杉本のパスが近江の選手に当たってゴールに入るオウンゴールで3点目を奪うと、そのままリードを保って勝利。苦しい時間帯がありながらも勝負どころを逃さず、2年ぶり4回目の日本一を勝ち取った。


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