第102回全国高校サッカー選手権大会は12月29日に1回戦。山形明正(山形)が初出場のフレッシュさでピッチを駆けたが、14年連続19回目の出場となる名門・米子北(鳥取)が着実にゴールを重ねて、終わってみれば4-0。見事に2回戦進出を果たした。
上写真=FW愛須隆聖(11)が先制ゴールに満面の笑み。相手のミスを見逃さなかった(写真◎松田杏子)
■2023年12月29日 全国高校サッカー選手権1回戦(@埼玉スタジアム)
山形明正 0-4 米子北
得点者:(米)愛須隆聖2、上原颯太、藤原壮志朗
山形明正はシュート6本
生き生きとピッチを駆ける初出場の山形明正。しかし、その勢いをひっくり返したのが、14分だった。米子北は、最終ラインで相手がボールの処理にもたついたところを見逃さずにFW愛須隆聖(3年)が奪い、無人のゴールに流し込んだ。愚直なプレスが功を奏したこの先制弾に続き、地力の違いをゴールに結びつけていく。4分後にはルーズボールの奪い合いに勝った愛須から右に出て、抜け出したMF上原颯太(3年)がずばりと左に突き刺し、一気に2点のリードを奪った。後半に入っても49分にDF藤原壮志朗(3年)が右からのCKをヘッドでたたいて3-0とすると、最後は73分に再び愛須が胸トラップから落ち着いてゴール右上角にねじ込んで試合を締めた。