皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会の準決勝が1月22日、京都府のサンガスタジアム by KYOCERAで行なわれた。第1試合では日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)とアルビレックス新潟レディース(新潟L)が対戦し、前半から得点を重ねた東京NBが勝利を収めている。

上写真=東京NBが新潟に勝って決勝進出を決めた(写真◎森田将義)

苦しい時間帯をしのいで3点目

 立ち上がりから試合の主導権を握ったのは東京NB。開始3分には右SB宮川麻都からのパスを受けたFW藤野あおばが、ゴール前を強引に抜け出して蹴り込み、先制点をマークした。直後の4分にも、左サイドのFW小林里歌子のパスを受けたMF木下桃香がゴール前にスルーパス。タイミング良く抜け出したFW植木理子のシュートは決まらなかったものの、いきなりチャンスを量産する。
 
 以降も東京NBは攻撃の手を緩めず、12分には自陣左サイドからDF宇津木瑠美が対角線にフィード。「単純だけど、相手にとって一番嫌な攻撃。フォワードはスピードがあって突破もできるので、良さが生きる攻撃を考えている」と竹本一彦監督が語った形から、抜け出した植木が2点目をマークした。2-0で終えた前半の出来について、竹本監督は「立ち上がりに2点取れて、攻守に自分たちのリズムで試合が進めることができた」と振り返る。

 しかし、後半に入ると新潟Lが選手交代と布陣変更で反撃を開始。51分にはGK平尾知佳のロングキックが前線に入り、競り合ったこぼれ球がオウンゴールを誘発して1点を返した。これで勢いに乗ると53分にもFW道上彩羽がドリブルからゴールに向かったが、同点ゴールは生まれない。64分、右サイドのMF瀧川結女が上げたクロスがゴールに向かった場面も、得点には至らなかった。
 
 苦しい時間帯をしのいだ東京NBは、再びチャンスを演出。66分に左からのクロスを植木がダイレクトで合わせ、3点目を決めた。効果的な追加点で突き放した東京NBが、3-1で勝って決勝進出を決めた。竹本監督は「(準優勝に終わった昨年の)WEリーグカップのときより成長している。良い試合をして、皇后杯というビッグなタイトルをしっかり取るために1週間、準備したい」と語り、1月28日に大阪府のヨドコウ桜スタジアムで行なわれる決勝を見据えていた。

取材・写真◎森田将義


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