上写真=圧倒的なプレーを披露したエンバペ(写真◎Getty Images)
■2022年7月23日 PSGジャパンツアー2022 第2戦(@埼玉/61,175人)
パリ・サンジェルマン 3-0 浦和
得点者:(パ)サラビア、エンバペ、カリムエンド
メッシ&ネイマールは途中出場で存在感
PSGジャパンツアー、2試合目の相手は浦和。PSGは前回の川崎F戦からエンバペを除く10人の先発を変更して、この試合に臨んだ。今回のジャパンツアーは、来月6日のリーグ開幕に向けて各選手がクリストフ・ガルティエ新監督に自身の持ち味をアピールする機会になっている。この日も選手たちのプレーからは、そんな姿勢がうかがえた。
最初にその力を示したのは、すでに確固たる地位を築いている選手たちだ。前回、コンディション不良でベンチ外となり、この日はキャプテンマークを巻いてプレーしたベラッティは、ピッチ中央で存在感を発揮。敵陣でのボール奪取が目立ち、攻撃の第一歩目としてチームの攻めをリードした。
続いてエンバペ。ボールを持つや数歩で対峙する浦和の守備者を置き去りにし、ゴールに迫っていく。世界屈指のスピードスターの一挙一動にスタンドも沸いた。16分の先制点、サラビアの強烈ミドルがさく裂した場面では、ワンタッチパスで絡み、自身は34分に左からボックス内に進入してニア上を抜く追加点をマーク。相手の穴を見つけ、素早く突き、効率よくゴールにつなげるプレーはさすがだった。
後半、メンバーを代えたPSGはメッシやネイマールも登場。76分 にはネイマールの縦パスに抜け出したヌーノ・メンデスの低くて速いクロスにカリムエンドが飛び込み、3点目をマークした。
カリムエンドはこれで2試合連続ゴール。スター軍団と言われるチームの中でプレシーズンで結果を出し、大きくアピールしている選手と言える。「大変効率の良いプレーをするようになっている。練習でも試合でも彼がもたらしてくれているものに大変満足している」と指揮官も評価した。
前半に比べてよりオープンな展開となった後半は、途中出場したメッシとネイマールがスペースを見つけながらボールを受けては、攻撃にアクセントをつけ、浦和ゴールに迫っていった。そして囲まれても簡単にはボールを奪われず、当たられても味方にボールを着実につないでみせる。浦和が中央を締め、後半は時に5バックになって守備のバランスを整えたが、PSGの選手は慌てることなく試合を進めていった。結果、試合は3-0で決着。ジャパンツアー2連勝。
「もっともっとチャンスを相手に与えないようにする必要がある」
「まだまだ調整段階、まだまだ欠けているものがある」
「チーム全体としてはしっかりと前進しているとは感じている」
ガルティエ監督はチームはまだ調整段階にあると語ったが、しっかり前進していると説明。主軸と目される選手の仕上がり、そしてポジションを狙う選手たちの台頭。指揮官は移籍市場が閉まるまで、チーム強化していく考えもあるとしながら、ここまでの『歩み』が順調であることを強調した。