U-21日本代表GK鈴木彩艶が、UAEで開催される『ドバイカップU-23』への意気込みを語った。短期間で3試合を戦う国際大会を通じて自身の持ち味を発揮し、ワールドカップ(W杯)も見据えて結果を残す決意を明かしている。

上写真=3月の候補合宿でプレーする鈴木。3人が選出されたGKの一人としてUAEでの国際大会に臨む(写真◎山口高明)

「何が起こるか分からない」

 3月20日夜に日本を出発したU-21日本代表は、21日にUAEのドバイに到着。23日にU-23クロアチア代表、26日にU-23カタール代表、29日に順位決定戦を戦う『ドバイカップU-23』に臨む。22日にオンライン会見に臨んだ鈴木は「昨日UAEに入って、初めて練習しましたが、思っていたより暑くはなく、非常にやりやすい環境だと思いました。良い雰囲気でプレーできていたので、明日の試合が楽しみ」と心境を明かした。

 2024年パリ五輪を目指すチームにとって初めてとなる国際大会で、これまでの年代別代表で国際試合を経験している鈴木にとっても「コロナ禍になってから海外との試合が少ない中で、自分としても本当に久しぶりの国際試合」という状況。ゆえに「(試合への)入りの集中力を高く保つことをイメージしながら、チームとしてミスはありながらも、トライしていくところを意識して、結果にこだわってやっていきたい」と注意点を挙げている。

 U-21日本代表のGKコーチは、昨季まで浦和レッズのGKコーチを務めていた浜野征哉氏で、「いままでと特に変わったことはないですが、ゴールを守るところで、どういうプレーを選択していくのか、試合だけでなく、練習の中で細かく試合を想定したトレーニングをすることを意識して取り組んでいる」という。再び指導を受けながら「熱のある方で、トレーニングが締まる。懐かしさもありつつ、刺激が入るトレーニングができている」と感謝した。

 これまでU-17W杯、U-20W杯のメンバーに一つ下の年代から選出され、昨年は東京五輪を戦ったU-24日本代表のメンバーにも、当時18歳で選出された。A代表がカタールW杯への出場を決めれば、そこを目指す思いも強い。「昨シーズンも自分は、ギリギリのところでオリンピックの代表に選ばれることができましたし、何が起こるか分からないのが現状」と語り、「常に一日一日のトレーニングを大事にしながら、呼ばれたときに自分の力を発揮できるように準備し続けたい」と決意のコメントを口にした。


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