東京五輪の男子サッカーは7月22日からスタート。まずは1次リーグC組のエジプト対スペインで幕開けとなった。序盤からスペインがボールを保持しながら前進するが、守備で5バックになるエジプトの堅い守りを崩しきれず。エジプトにほとんどチャンスは与えなかったものの、0-0で初戦を終える結果となった。

上写真=スペインは攻めあぐねてエジプトと0-0のドローに(写真◎Getty Images)

■2021年7月22日 サッカー男子1次ラウンドC組(@札幌ドーム)
エジプト 0-0 スペイン

・エジプトメンバー:GKモハメド・シェナウィ、DFオサマ・ガラル、アハメド・ヘガジ、マハムド・ハムディ、MFカリム・エラキ(89分、カリム・フォアド)、アクラム・タウフィク、エマム・アシュール(63分、アマル・ハムディ)、アハメド・フォトゥハ、FWタヘル・モハメド(63分、イブラヒム・アデル)、ラマダン・ソブヒ(90+2分、アハメド・ラマダン)、アハメド・ラヤン(63分、サラ・モフセン)
・スペインメンバー:GKウナイ・シモン、DFオスカル・ミンゲサ(22分、ヘスス・バリェホ)、エリク・ガルシア、パウ・トレス、フアン・ミランダ、MFミケル・メリノ(68分、カルロス・ソレル)、ペドリ・ゴンサレス、ダニ・セバリョス(45+1分、ホン・モンカヨラ)、FWマルコ・アセンシオ(68分、ブライアン・ヒル)、ミケル・オヤルサバル(68分、ラファ・ミル)、ダニ・オルモ

スペインは終盤のビッグチャンスも実らず

 優勝候補の一角、スペインはスコアレスドローでのスタートとなった。

 初戦の硬さと暑さもあって、スローペースの前半。それでも、スペインはスペインらしく、だった。序盤のエジプトのプレッシャーをいなすと、短いパスの連続と即時奪回で相手を押し込んで、ほとんどハーフコートゲームに持ち込んだ。27分にはダニ・セバリョスが中央から中距離のコントロールショット、しかし右ポストをたたいてゴールはならなかった。

 スペインにとって誤算だったのは、ケガで前半のうちに2人を交代させなければならなかったことだ。22分に右サイドバックのオスカル・ミンゲサが、45+1分には中盤のダニ・セバリョスがそれぞれ足を痛めて交代。特にダニ・セバリョスはボールをさばいて攻撃のリズムを作り出していただけに、離脱の影響が心配された。

 しかし、それでも後半も試合の流れは変わらない。エジプトは62分に3選手を同時に代えて勢いをつけたものの、時間とともに再びスペインのコントロール下へ。

 スペインは終盤に連続でチャンスを迎え、88分には左からのクロスに中央でフリーになっていたラファ・ミルがヘッドで狙うがGKの正面。90+2分にはカルロス・ソレルがミドルで狙うがGKがセーブ。90+3分にも左からのアーリークロスがDFに当たって逆サイドに落ち、詰めていたヘスス・バリェホが右足を伸ばして押し込もうとするが、わずかにゴールの右外へ。

 結局、このまま0-0で終了となり、まずは勝ち点1ずつを分け合う結果となった。


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