上写真=阪口夢穂(左)と有吉佐織というビッグネームが大宮へ!(写真◎J.LEAGUE)
おごらず、謙虚に、チームのために
大宮アルディージャVENTUSが仕掛ける驚きの積極補強が続いている。DF鮫島彩、MF中田歩夢、スタンボー華をはじめ、続々と有力選手が加入する中、またもやワールドクラスを加えたのだ。
激しい守備と的確にボールを散らしていく技術でボランチとして活躍する阪口夢穂の経歴は華々しい。世界大会を時系列で見ていくと、2008年オリンピックでベスト4、11年女子ワールドカップ優勝、12年オリンピック準優勝、15年女子ワールドカップ準優勝、19年女子ワールドカップ16強と、日本女子サッカー界が誇る黄金時代の主役の一人だ。DF有吉佐織も15年の準優勝メンバーで、左右のサイドバックやボランチもこなし、なでしこリーグベストイレブンも4度。ともに大宮の新しい顔になりそうだ。
それぞれベレーザのサポーターには感謝を、大宮のサポーターにはあいさつを、クラブを通して伝えている。その言葉とプロフィールを紹介しよう。
阪口夢穂(さかぐち・みずほ)
■生年月日:1987年10月15日(33歳)
■出身:大阪府
■身長/体重:165cm/56kg
■ポジション:MF
■選手歴:下野池少SC - ラガッツァFC高槻スペランツァ - FC VITORIA – TASAKIペルーレFC - FC INDIANA(アメリカ) - アルビレックス新潟レディース - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
■大宮サポーターへ
「このたび、大宮アルディージャVENTUSに加入することになりました、阪口夢穂です。WEリーグが発足する記念すべき年に、このチームでプレーできることをうれしく思います。おごらず、謙虚にチームのために精進していきます。よろしくお願いします」
■ベレーザサポーターへ
「このたび、大宮アルディージャVENTUSに移籍することになりました。
ベレーザには9年間在籍させていただきましたが、その中で素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。ここ数年は怪我がちでなかなかチームに貢献することはできなかったですが、また違った角度からサッカーやベレーザを見ることができ、サッカー選手としてだけではなく、人としてもいろいろ感じることができて私にとってすごく貴重な時間だった気がします。
ベレーザというチームが大好きなので離れてしまうのは寂しいですが、これからもずっと緑の血は流れていますし(笑)、一緒に女子サッカーを盛り上げていけたらなと思います。
またどこかでお会いしたときは無視しないでください(笑)。
最後になりますが、スタッフをはじめ、サポーターの方々、スポンサーの方々、関わっていただいたすべての方々、9年間本当にありがとうございました」
有吉佐織(ありよし・さおり)
■生年月日:1987年11月1日(33歳)
■出身:佐賀県
■身長/体重:159cm/51kg
■ポジション:DF
■選手歴:ミルンFC - 神村学園中 - 神村学園高 - 日本体育大 - 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
■大宮サポーターへ
「このたび、大宮アルディージャVENTUSに加入することになりました、有吉佐織です。新しいチームでゼロからのスタートになりますが、皆さまが試合を見に行きたくなる、応援したくなるようなチームを全員で作っていきたいと思います。経験を生かして、プレーはもちろん、プレー以外のところでも貢献できたらと思っています。皆さまとともに、女子サッカーや地域を盛り上げていけるように頑張ります。よろしくお願いします」
■ベレーザサポーターへ
「この度、大宮アルディージャVENTUSに移籍することになりました。
ベレーザでの11年間、本当にお世話になりました。この11年間、いろんなことがありすぎて、わたしの文章能力では到底表しきれません。
ベレーザでしか見れない景色。
ベレーザにしかできないサッカー。
ただただ憧れだったベレーザという素晴らしいチームの1人として、プレー出来たこと。
ベレーザにいた11年間すべてがわたしの誇りです。この誇りを胸にまた頑張ります。
どんな時もずっと変わらず応援してくださった、ファンサポーターの皆様、どんな時も支えてくださったスポンサーの皆様、本当にありがとうございました。
そして、ベレーザのみんな本当にありがとう。
チームは変わりますが、これからもサッカーを盛り上げていく仲間として、よろしくお願いします」