1月11日、埼玉スタジアムで全国高校サッカー選手権2020の決勝、山梨学院(山梨)対青森山田(青森)が行なわれた。延長まで戦って2-2、優勝の行方はPK戦に持ち込まれ、山梨学院が11年ぶり2回目の日本一に輝いている。

上写真=PK戦を制した山梨学院が11年前と同じく青森山田を決勝で下し、2回目の優勝を飾った(写真◎小山真司)

■2021年1月11日 全国高校サッカー選手権準決勝(@埼玉スタジアム)
山梨学院 2-2(PK4-2) 青森山田
 得点者=(山)広澤灯喜、野田武瑠
     (青)藤原優大、安斎颯馬

画像: ■2021年1月11日 全国高校サッカー選手権準決勝(@埼玉スタジアム) 山梨学院 2-2(PK4-2) 青森山田 得点者=(山)広澤灯喜、野田武瑠 (青)藤原優大、安斎颯馬

8年ぶりのPK戦決着

 11年ぶり2回目の優勝を狙う山梨学院と、2年ぶり3回目の日本一を目指す青森山田の対戦。くしくも11年前の決勝と同じカード、11年前と同じ1月11日に行なわれた一戦は、立ち上がりの試合展開まで11年前をなぞるようなものとなる。
 
 序盤のピンチをGK熊倉匠の好セーブでしのいだ山梨学院は、MF広澤灯喜がエリア外左寄りから、青森山田のDF2人の間を抜く右足シュートを蹴り込んで先制。11年前は11分に決まった山梨学院の先制点が、今回は12分に決まった。
 
 11年前は、そのまま山梨学園が1-0で初出場・初優勝を成し遂げたが、今回は後半に試合が大きく動く。まず57分、青森山田はDF内田陽介のロングスローからエリア内で混戦になったところで、MF松木玖生が右足ボレー。GK熊倉がはじいたこぼれ球を、DF藤原優大が押し込んで追い付いた。さらに63分にはMF藤森颯太のセンタリングを、MF安斎颯馬が蹴り込んで逆転に成功する。
 
 だが山梨学院も粘りを発揮する。78分にエリア内へのパスに走り込んだMF山口丈善に対し、青森山田GK韮澤廉が飛び出したが、混戦になってボールに触れず。こぼれたところをFW野田武瑠が蹴り込んで2-2とした。
 
 その後、青森山田は80分に左CKから藤原がヘッドで狙ったが、右ポストに当たって決まらない。88分には右サイドを崩し、最後はゴール前でMF仙石大弥が狙ったがクロスバーの上に外れ、前後半90分間では決着がつかず。10分ハーフの延長では得点が生まれずに2-2で終了、優勝の行方はPK戦に持ち込まれた。
 
 2012年度大会の鵬翔(宮崎)対京都橘(京都)以来、8年ぶりとなる決勝でのPK戦。ここで山梨学院はGK熊倉が青森山田の2人目、安斎のキックをストップした。さらに4人目のDF三輪椋平が左に外した青森山田に対し、山梨学院は4人全員が成功。長谷川大監督が「10回戦って1回か2回勝てればいいな、と思うような相手。その1回が今日来るように、どう戦っていこうかと準備して臨んだ」と語った戦いの末に、11年前と同じく青森山田を下し、11年ぶり2回目の日本一に輝いた。
 


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