2021年秋にスタートする日本女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』の初年度参入クラブが10月15日に発表された。入会申請のあった17団体から審査が進められ、11クラブの参入が決まっている。

上写真=WEリーグに初年度から参入することが決まった11クラブ(写真◎スクリーンショット)

休みの節には「理念に基づいた活動を」

 今年6月に概要が発表された新しい女子プロサッカーリーグ『WE(ウィー)リーグ』。名称には『Women Empowerment(女性の力)」の頭文字から取ったWEという意味のほか、「女子が『サッカー選手』を夢みることができる未来。サッカーを超えて、女性活躍社会の象徴となる未来。リーグの描く未来をさまざまな人々と協力・共創する意志。リーグに関わる『WE(わたしたち)』みんなが主人公であるという意志」という思いが込められている。
 
 7月には岡島喜久子氏が組織のトップである初代チェアに就任。7月31日に締め切られた入会申請には17団体が名乗りを上げ、チームの運営やクラブの人員体制などの審査を経て、2021年秋にスタート予定の初年度に参加するクラブが決定することになっていた。
 
 初年度の参入クラブ数は6~10クラブとされていたが、この日、岡島チェアがオンライン会見で発表したのは11クラブだった。1年目からの参入が決まったクラブは以下の通り(発表順)。

●マイナビ仙台レディース
●浦和レッドダイヤモンズレディース
●大宮アルディージャ
●ちふれASエルフェン埼玉
●ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
●日テレ・東京ヴェルディベレーザ
●ノジマステラ神奈川相模原
●AC長野パルセイロ・レディース
●アルビレックス新潟レディース
●INAC神戸レオネッサ
●サンフレッチェ広島F.C

 岡島チェアは審査で重要視したポイントについて「最初の記者会見で『リーグ理念への共感』、熱い思いを持って、ということを非常に大切にしたいと申し上げたが、17団体すべて、思いは熱いものを感じた」とコメント。全クラブにオンラインでヒアリングを実施し、熱意については差がなかったとしている。その上で、クラブの財務状況、経営基盤、スタジアムなどの施設や、リーグや全国大会などでの実績、地域性などを考慮して決定したと説明した。

 また、6~10クラブとされていたクラブ数が、奇数の11クラブになったことについては、発表された全11クラブが参入基準を満たしており、魅力あるクラブであることや、ホームタウンの広がりを重視し、多くの方に女子サッカーを観戦してほしいということから決定したという。全11クラブでホーム・アンド・アウェーのリーグ戦を実施すると、節数は22節となり、1節につき1つ、試合がないクラブが出てくるが、「休みではなく、理念に基づいた活動を行なっていくことをクラブにお願いしたい。具体的には、これからクラブ、WEリーグ、地域コミュニティーと話し合いながら決めていきたい」と藤島チェアは語った。

 今後は各クラブが準備を進め、2021年2月から7月の期間にプレシーズン大会の開催が検討されている。初年度の2021-22シーズンは同年9月の開幕予定で、いわゆる秋春制で実施。現在のなでしこリーグの上位に位置することになる新リーグのスタートに向けて、各クラブやリーグの準備が加速していくことになる。


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