歴史を学ぶ『日本サッカー温故知新』の第25回。この連載では日本サッカーが大きく発展した『平成の30年間』を写真と記録で振り返る。平成25年(2013年度)はサンフレッチェ広島が劇的な展開でJ1連覇を達成し、日本代表がブラジルW杯出場を決めた。

天皇杯は横浜FMが雪辱、日本がW杯出場決める

 Jリーグカップは柏レイソルが決勝で浦和レッズを1-0で下し、優勝。14年ぶり2度目の戴冠を果たした。天皇杯はJ1リーグで悔し涙を流した横浜FMが決勝で、J1連覇を成し遂げたサンフレッチェ広島を2-0で破って、優勝。雪辱を果たし、21年ぶりの栄誉に酔いしれた。Jリーグ発足後ではクラブとして初めての天皇杯優勝だった。

 また、この年はワールドカップの前年であり、日本代表が本大会行きの切符を手にしている。敵地でのヨルダン戦を落とすなど不安定さも見せながらも6月にホームのオーストラリア戦に終了間際の本田圭佑のPKで引き分け、ブラジル大会行きを決めた。今回もまた前回大会と同じく、開催国を除けば世界最速での出場決定だった。

 本大会を決めた11日後にはアジアカップ王者としてブラジルで開催されたコンフェデレーションズカップに参加。ブラジル、イタリア、メキシコと好勝負を演じるも、結果は3連敗でグループ最下位。一抹の不安を残すことになった。

◆平成25年度の主なタイトル一覧
Jリーグ:サンフレッチェ広島
天皇杯:横浜F・マリノス(第93回・13年度)
Jリーグ杯:柏レイソル
JリーグMVP:中村俊輔(横浜FM)
Jリーグ得点王:大久保嘉人(川崎F)
Jリーグ新人王:南野拓実(C大阪)
Jリーグ最優秀監督賞:森保 一(広島)
高校選手権:富山一高(第92回・13年度)
高円宮杯U-18:流通経済大柏高
大学選手権:大阪体育大
なでしこリーグ:INAC神戸レオネッサ

画像: 悔し涙を流した数週間後、チームを天皇杯優勝に導いた横浜FMのキャプテン中村俊輔(写真◎Getty Images)

悔し涙を流した数週間後、チームを天皇杯優勝に導いた横浜FMのキャプテン中村俊輔(写真◎Getty Images)

画像: リーグ王者広島を破って天皇杯優勝を果たした横浜FM(写真◎Getty Images)

リーグ王者広島を破って天皇杯優勝を果たした横浜FM(写真◎Getty Images)

画像: Jリーグカップのファイナルで決勝点を挙げた柏の工藤壮人が大会MVPを受賞した(写真◎J.LEAGUE)

Jリーグカップのファイナルで決勝点を挙げた柏の工藤壮人が大会MVPを受賞した(写真◎J.LEAGUE)

画像: 柏レイソルが14年ぶりにJリーグカップ優勝を果たした(写真◎J.LEAGUE)

柏レイソルが14年ぶりにJリーグカップ優勝を果たした(写真◎J.LEAGUE)

画像: 日本代表は世界最速でブラジルW杯出場を決めた(写真◎Getty Images)

日本代表は世界最速でブラジルW杯出場を決めた(写真◎Getty Images)

画像: コンフェデ杯ではイタリアと点の取り合いの末、3-4で敗れるなど好勝負も演じたが、日本はグループステージで敗退した(写真◎Getty Images)

コンフェデ杯ではイタリアと点の取り合いの末、3-4で敗れるなど好勝負も演じたが、日本はグループステージで敗退した(写真◎Getty Images)

Jリーグ順位表(2013シーズン)
順位チーム
1広島6334196922
2横浜FM6234188818
3川崎F60341861014
4C大阪59341611721
5鹿島5934185118
6浦和58341771010
7新潟5534174136
8FC東京54341661214
9清水503415514-9
10483413912-3
11名古屋473413813-1
12鳥栖463413714-9
13仙台45341112113
14大宮453414317-3
15甲府373481313-11
16湘南25346721-28
17磐田233441119-16
18大分14342824-36

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