写真◎関東大学サッカー連盟/飯嶋玲子、J.LEAGUE
あの頃があるから今がある――。この連載では大学時代に大きく成長し、プロ入りを果たした選手たちを取り上げる。第7回は、鹿島アントラーズの下部組織出身で、早稲田大からプロに進んだMF島田譲だ。

プロ6年目で夢が実現

 2012年度は関東大学リーグのベストイレブンに選出され、インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)では5年ぶりの優勝に大きく貢献した。4年生の夏にファジアーノ岡山への加入が内定し、プロでの飛躍を誓っていた。

「岡山とともに一緒に成長していきたい。J1で古巣の鹿島と対戦するのが楽しみ。もちろん、そのときは勝利を味わいたいです。それこそ、大きな夢」

画像: プロ1年目の2013年は35番を背負い、リーグ戦22試合に出場した(写真◎J.LEAGUE)

プロ1年目の2013年は35番を背負い、リーグ戦22試合に出場した(写真◎J.LEAGUE)

 新卒で加入した岡山では4シーズンにわたって活躍。J1昇格こそ果たせなかったが、プロとしての基盤は築いた。17年にV・ファーレン長崎へ完全移籍し、念願のJ1への切符をつかむ。同シーズンにはチーム最多の7アシストを記録。正確なプレースキックは目を見張り、FWフアンマ(現・アビスパ福岡)とのホットラインはチームの生命線となった。18年シーズンは初めてJ1の舞台に立ち、念願だった鹿島との対戦も実現した。

画像: 2018年8月15日に行なわれたJ1第22節で鹿島と初対戦。ユースの後輩である土居聖真(右)とマッチアップする場面も(写真◎J.LEAGUE)

2018年8月15日に行なわれたJ1第22節で鹿島と初対戦。ユースの後輩である土居聖真(右)とマッチアップする場面も(写真◎J.LEAGUE)

 今季は長崎から期限付き移籍で新潟へ。活躍の場が移っても、左足から繰り出す正確無比なミドルパスは健在。プロ8年目でさらに磨きがかかっている。開幕戦では出場機会がなかったものの、チャンスはくるはずだ。今後、タイトなスケジュールで戦うことになれば、J1昇格のカギを握る一人になるかもしれない。

しまだ・ゆずる◎1990年11月28日生まれ、茨城県出身。鹿島アントラーズのアカデミーで育ち、2009年に早稲田大に入学。大学卒業後、13年にファジアーノ岡山に加入し、16年までプレーした。17年から19年まではV・ファーレン長崎で活躍。今季、アルビレックス新潟に期限付き移籍した。J1通算20試合出場、J2通算155試合出場5得点。175cm、73kg

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