歴史を学ぶ『日本サッカー温故知新』の第19回。この連載では日本サッカーが大きく発展した『平成の30年間』を写真と記録で振り返る。平成19年(2007年度)は浦和レッズがACLで優勝し、鹿島アントラーズが二冠を達成。日本代表は監督が交代した年だ。

鹿島がダブルを達成!

 国内リーグでアジアを制した浦和を上回ったのが、鹿島アントラーズだ。33節終了時点では、首位浦和と1ポイント差の2位だったが、浦和が横浜FCに0-1で敗れたのに対し、清水に3-0できっちり勝ち切り、逆転で6年ぶり5度目のJ1制覇を成し遂げた。開幕5戦未勝利ながら徐々に調子を上げると、リーグ戦を9連勝で締めくくってクラブ通算10冠目を獲得した。

 さらに鹿島は天皇杯も決勝でサンフレッチェ広島を破って制し、二冠を達成した。この年から常勝アントラーズの新たな歴史が始まったと言えるかもしれない。

 Jリーグカップでは、新王者が生まれている。ガンバ大阪が、川崎フロンターレを下して初優勝。MVPには唯一の得点を挙げた安田理大が選ばれた。

◆平成19年度の主なタイトル一覧
Jリーグ:鹿島アントラーズ
天皇杯:鹿島アントラーズ(第87回・07年度)
Jリーグ杯:ガンバ大阪
JリーグMVP:ポンテ(浦和)
Jリーグ得点王:ジュニーニョ(川崎F)
Jリーグ新人王:菅野孝憲(横浜FC)
Jリーグ最優秀監督賞:オズワルド・オリヴェイラ(鹿島)
高校選手権:流通経済大柏高(第86回・07年度)
高円宮杯U-18:流通経済大柏高
大学選手権:早稲田大
なでしこリーグ:日テレ・ベレーザ

画像: 鹿島アントラーズがJ1最終節で逆転優勝を果たし、6年ぶりに王座奪還を果たした(写真◎J.LEAGUE)

鹿島アントラーズがJ1最終節で逆転優勝を果たし、6年ぶりに王座奪還を果たした(写真◎J.LEAGUE)

画像: 優勝のかかったJ1最終節の清水戦で先制点を挙げたのは腕にキャプテンマークを巻く小笠原満男だった(写真◎J.LEAGUE)

優勝のかかったJ1最終節の清水戦で先制点を挙げたのは腕にキャプテンマークを巻く小笠原満男だった(写真◎J.LEAGUE)

画像: 鹿島は天皇杯も制して見事に二冠を達成した(写真◎サッカーマガジン)

鹿島は天皇杯も制して見事に二冠を達成した(写真◎サッカーマガジン)

画像: 川崎フロンターレを下してガンバ大阪がJリーグカップ(ナビスコカップ)で初優勝を果たした(写真◎J.LEAGUE)

川崎フロンターレを下してガンバ大阪がJリーグカップ(ナビスコカップ)で初優勝を果たした(写真◎J.LEAGUE)

画像: Jリーグカップ決勝で唯一の得点を挙げたガンバ大阪の安田理大が大会MVPを受賞(写真◎J.LEAGUE)

Jリーグカップ決勝で唯一の得点を挙げたガンバ大阪の安田理大が大会MVPを受賞(写真◎J.LEAGUE)

Jリーグ順位表(2007シーズン)
順位チーム
1鹿島7234226624
2浦和70342010427
3G大阪67341910534
4清水6134187917
5川崎F54341412818
6新潟5134156131
7横浜FM50341481219
85034148127
9磐田493415415-1
10神戸47341381310
11名古屋453413615-2
12FC東京453414317-9
13千葉423412616-5
14大分413412517-18
15大宮353481115-16
16広島32348818-27
17甲府27347621-32
18横浜FC16344426-47

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