今回の女子ワールドカップ期間中、WEBサッカーマガジンでは日々野真理さんによる現地リポート「なでしこ観察日記リターンズ」をお届けします。連載第4回は、運命の第2戦に向けて歩みを進めた女子日本代表の様子を。キックオフは日本時間の今夜22時です!

※上写真=アルゼンチンとの初戦はスコアレスドローだった、なでしこジャパン。グループステージ突破に向けて、次こそ勝利を!

[6月10日]
対照的な勝ち点1

 待ちに待ったワールドカップ初戦、アルゼンチン戦は0-0の引き分けに終わってしまいました。試合終了後、日本のフラッシュインタビューをしている後ろで、アルゼンチンの選手たちが喜びを爆発させています。勝ったかのような様子に対し、負けたかのように落胆する日本の選手たち。同じ勝ち点1ですが、それぞれにとっての意味合いが大きく違うことを痛感した瞬間です。
 絶対に勝たなくてはいけなかった試合に勝てず、ここからどう巻き返していくのか。こういうときこそチームの力が問われるはずです。
 悩みながらも、前に進むしかありません。私もホテルに帰り、まずは移動に向けて荷物をパッキングしなくては…。

[6月11日]
移動して気持ちを切り替え

 パリから第2戦の地・レンヌへ移動。チームは電車移動ですが、私たちは車で3時間半かけて移動します。第2戦まで中3日とわずかなので、車窓を眺めながらも、頭の中を整理。
 この日、選手たちは室内調整となったために練習後の取材はなく、高倉麻子監督の囲み取材が行われました。監督いわく移動したことで、選手たちも少しは気持ちを切り替えられたようだとか。
 帰り道、激しい雨が降り始めてびっくり!ちょうどレンヌで行なわれていたスウェーデン-チリ戦が雨の影響で40分間、中断になるというアクシデントもありました。フランス在住の方に聞いたところ、レンヌのあるブルターニュ地方は天気が変わりやすいよう。日本の試合日も注意が必要ですね…。

[6月12日]
気まぐれなレンヌの天気

 この日の練習では長谷川唯選手が別メニュー調整。アルゼンチン戦で左足首を痛めたそうで、籾木結花選手に加えて別メニューの選手が増えたのは心配です。一方、小林里歌子選手は完全合流という、うれしいニュースも。
 それにしても、雨が激しく降ったり、太陽が照りつけたり、曇ったり。聞いた通り、レンヌの天気は気まぐれです。
 練習取材後は遅めのランチ、ブルターニュの名物、ガレット(そば粉のクレープ、写真)を食べてみました!

画像: おいしいガレットでひと休み。腹が減っていては戦えない!(写真◎日々野真理)

おいしいガレットでひと休み。腹が減っていては戦えない!(写真◎日々野真理)

[6月13日]
プレーで伝えて、勝利を!

 この日も雨が降ったりやんだり、肌寒い。そんな中、午前中に行なわれた練習には、日本から来たサポーターの方が持ってきてくれた横断幕が掲げられました(写真)。心強い! みんなで勝ちましょう!!
 試合前日の公式会見には、高倉麻子監督と菅澤優衣香選手が出席。自身2度目のW杯で、チームを牽引する立場でもある菅澤選手は、スコットランド戦への思いを、こう語りました。
「初戦を引き分けてしまい、それぞれに悔しい気持ちがありますが、まずはみんなで気持ちを切り替えて、ということ。そして自分はピッチ外で何か言うより、ピッチ内で、プレーで伝えるタイプだと思うので、オンのところで、試合に絶対に勝つという思いを表現して、若い選手に伝えていければと思っています」
 グループステージ突破に向けて、とにかく勝ち点3をもぎ取らねばなりません! キックオフは今夜22時! 今回もフジテレビ系列の地上波生中継に出演します。皆さん、日本からレンヌへ、なでしこジャパンに大きな声援を!

画像: 練習場に掲げられた横断幕。そう、どんなときも「なでしこであれ」!(写真◎日々野真理)

練習場に掲げられた横断幕。そう、どんなときも「なでしこであれ」!(写真◎日々野真理)

文◎日々野真理 写真◎日々野真理、Getty Images


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