2011年にドイツで開催された女子ワールドカップで歓喜の世界一に輝いた、なでしこジャパンの現地での道のりを追った週刊サッカーマガジンの連載「日々野真理のなでしこ観察日記」が、8年の時を経て帰ってきた!
日々野真理氏のサッカーマガジン本誌での連載コラム「日々是なでしこ」出張版として、今回の女子ワールドカップ期間中にWEBサッカーマガジンで連載をお届けします。長年なでしこに密着する筆者の視線を通じて、現地フランスの雰囲気を感じてください!
※写真=エッフェル塔がそびえるパリへ移動した、なでしこジャパン。いよいよ開幕が迫ってきた
[6月3日]
「ニシコリ」の活躍に勇気を
スペイン戦の翌日は、クールダウン中心のメニューでおよそ1時間のトレーニング。みんなの朝の表情は明るく、生き生きとしています。出場メンバー以外で目を引いたのは、岩渕真奈選手。まだ別メニュー調整ですが、初戦に向けて徐々にコンディションを上げてきている様子が頼もしい!
練習後には平尾知佳選手、南萌華選手、籾木結花選手、杉田妃和選手が、何だか楽しそうに芝生の上で探索中。聞けば「幸せ探しです!」と、四つ葉のクローバーを探していたようです。こんなところで探していたんですよ(写真)。ピッチ上で見せる表情とは違う、かわいらしい一面にほっこり。
午前練習を終えると、チームはバスで2時間半の道のりで初戦の地・パリへ移動。私も電車で追いかけました。パリ北駅にはフランス代表の大きなポスターが(写真)。ワールドカップ本番が迫っていることを実感する光景でした。
ホテルに着くとフロントの女性に「ニシコリを見に来たの?」と聞かれました。全仏オープンテニスで錦織圭選手が激闘を制したばかり、とのこと。うれしいニュースに同じ日本人として、勇気が湧いてきました!