2年前の韓国大会に続き、2大会連続でU-20ワールドカップの舞台を踏んだ若き日本代表。まずはグループステージ突破を目指して、南米の強豪エクアドルとの初戦に臨んだ。

上写真=主将の齊藤(10)を中心に、粘り強い戦いを見せたU-20日本代表(写真◎Getty Images)

■2019年5月23日 U-20ワールドカップ・グループステージ第1節
日本 1-1 エクアドル
得点者:(日)山田康太 (エ)オウンゴール

失点、PK献上……苦難を乗り越え貴重な勝ち点1獲得

 立ち上がりは日本がエクアドル陣内に攻め入った。2トップの一角に入った斉藤光毅を基点にボールをつなぎ、相手ゴールへと迫る。エクアドルがボールを持つと、ボランチの齊藤未月を中心に連動したプレッシングから奪い返すシーンを作った。

 22分には決定機を迎える。右サイドバックの菅原由勢が前線へボールを送ると、敵の最終ラインの背後を突いた斉藤が、飛び出してきた相手GKの頭上を越すシュートを放つ。しかし、ゴールの直前で相手DFにクリアされ、先制点を奪えない。

 すると前半終了間際の45分、自陣ペナルティーエリアの手前で相手にFKを与えると、アレクサンデル・アルバラドが右足でゴール前に入れたボールをGK若原智哉がパンチング。しかし不運にも田川亨介の当たり、ボールはネットに吸い込まれて先制を許す。

 後半、同点を狙う日本にさらなる試練が訪れる。50分にアルバラドのCKから、レオナルド・カンパナがニアサイドでフリックしたボールがペナルティーエリア内の郷家友太の手に当たり、ハンドの判定が下る。それでも、このピンチに守護神・若原智哉がジョルダン・レサバラのキックを止め、追加点を与えない。

 最少失点のまま迎えた68分。日本がエクアドルのゴールをこじ開ける。伊藤洋輝がゴール前へ浮き球パスを送ると、GKモイセス・ラミレスがクリア。そのこぼれ球を左サイドハーフでプレーしていた山田康太がダイレクトで蹴り込み、同点に追いつく。

 その後、日本は勝ち越しゴールこそ奪えなかったものの、南米王者と引き分け、勝ち点1を獲得。試合後、影山雅永監督は「初戦で相手に勝ち点3を渡して、自分たちがゼロで終わるのは避けたかった」と振り返ったが、劣勢の中で貴重な勝ち点を獲得したと言えるだろう。残りの2試合で勝利を手に入れ、勝ち点を「4」にまで伸ばせれば、ラウンド16進出の可能性は高まる。
 日本の第2戦は3日後。5月26日にグループステージ突破をかけて、難敵メキシコと戦う。

取材◎小林康幸


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