上写真=神戸の監督に復帰し、7カ月ぶりに指揮を執った吉田孝行監督(写真◎J.LEAGUE)
■J1リーグ 第8節
浦和レッズ 1-0 ヴィッセル神戸
得点者:興梠慎三
「このまま自分たちのサッカーをやっていきたい」
失点はミスからだった。左サイドバックの三原雅俊とCB大崎玲央の呼吸が合わず、三原→大崎とつながるはずのバックパスを興梠慎三に奪われると、独走を許してしまう。そのままエリア内まで侵入され、慌ててカバーに走ったダンクレーが興梠を倒してPKを献上。前半10分の時点で、リードを奪われることになった。
その後、引いて構える浦和相手にボールを保持し、神戸は何度もゴールに迫った。ただ、ついぞネットを揺らすことができず、0-1で試合終了の笛を聞く。攻めあぐね、ボールを持たされた格好となった。
「自分たちがボールを持ちながらサッカーはできたと思います。ただ結果は負けたのでそこはしっかり受け止めますし、そこの修正というのは当然あるので、今後やっていかないといけないと思います」
試合後の吉田監督は課題があるとしたうえで、ポジティブな要素に言及した。一つは攻撃面。
「前半に関してボールは持てていたんですけど、もう少し引き付けるとか運ぶというところで、サンペールのところはできていましたが、CBがもっと持ち運ぶということや、あとはもう少し幅を持ちながら、そこからサイドで数的優位を作っていくということをハーフタイムには修正しました。後半はできていたと思うんですが、仕留めないといけなかった。
全体的には、決して悪いサッカーをしたわけではないと思うので、このまま自分たちのサッカーをやっていきたいなと思います」
そしてもう一つ、守備面の変化についても触れている。
「自分たちが今までフアンマ体制でやってきたベースというのは何も変えていません。ただ守備のところ、(ボールを)奪われたところで、切り替えの部分で、もう少しプレスに行ったり、全体をコンパクトにしたり、そういうところをうるさく(選手たちに)言いながらやってきました。ある程度、手ごたえというのはありますけど、終盤はどうしても、ラインが上がらないときがあって、間を突かれたシーンもあったので、そこはまだまだ継続してやっていかないといけない」
前体制では、直近3試合で9失点を喫した。その意味ではミスがらみとはいえ、PKによる1失点に抑えた事実を前向きにとらえることはできるだろう。攻撃から守備への切り替えに関しても、指揮官が話した『姿勢』は見えた。
リーグ2位タイ(7節まで)の得点力を維持したまま、守備力が向上すれば言うことはない。むろん、攻撃重視だったからこその数字だが、新指揮官は、この難しいバランスを取っていく心づもりでいると繰り返した。
外国籍選手たちを組み込みながら、しっかりチームにできるか否か。開幕前、今季一番と言っていい注目を集めながらも波に乗れなかったチームに復帰した吉田監督の手腕が問われる。
写真◎J.LEAGUE