素晴らしい同点ゴールを決めたサロモンソン。Jデビュー戦での鮮やかな一発だった
写真◎J.LEAGUE

■2019年2月23日 J1リーグ第1節
広島 1-1 清水
 得点者:(広)エミル・サロモンソン
     (清)北川航也

 ホームで開幕を迎えた広島は前半に先制されたものの、後半に追い付いて引き分け。同点ゴールを決めたのは、この日がJデビュー戦となる新外国人選手、MFエミル・サロモンソンだった。エリア内に上がった浮き球を右足ボレーで捉え、逆サイドに突き刺した見事な一撃。試合後は笑顔を浮かべながら、ゴールの瞬間を振り返った。

「アリガトウゴザイマス」

 スウェーデンのIFKヨーテボリから今季加入した29歳のサロモンソンは、スウェーデン代表経験も持つサイドアタッカー。19日のAFCチャンピオンズリーグ・プレーオフで公式戦デビューは済ませており、3-4-2-1の右サイドでスピードを生かした突破や、多彩にコースを蹴り分けるセンタリングを披露して存在感を発揮していた。

 Jデビュー戦となったこの日は、広島の攻撃が左サイドに偏っていたこともあり、前半は見せ場が少なかった。しかし前半に先制されて迎えた57分、スタジアムを熱狂に誘う見事なプレーを見せる。DF佐々木翔の左からのセンタリングが相手選手にクリアされ、エリア内右サイドに浮いたこぼれ球に走り込むと、右足を一閃。ボレーで捉えると、強烈な弾道のボールが逆サイドのネットに突き刺さる同点ゴールとなった。
 
 試合後、ゴール直前のシーンについてサロモンソンは「ボールが高く上がったので、難しかった」と振り返った。それでも「いつもボレーの練習をやっているので、落ち着いて決めることができた」とスーパーゴールの要因を明かし、「アリガトウゴザイマス。うれしいです」と覚えたての日本語を交えて喜んだ。

 その後も後半終了間際にFWパトリックへ正確なセンタリングを送るなど、多くのチャンスに絡んだが、逆転はならずに引き分けに終わり、「チームが勝てなかったのは残念」と残念がった。それでも「前半はチームに溶け込めている感覚が強くなかったが、後半は修正できて、パトリックへのセンタリングもうまくできた。もっと練習を重ねていく」と語り、今後のさらなる活躍を誓っていた。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


This article is a sponsored article by
''.