上写真=欠場中の長友に代わり左サイドバックとして期待される山中(左)と得点源として期待される鈴木(写真◎J.LEAGUE PHOTOS)
11月7日、JFAハウスで記者会見が開かれ、A代表の11月シリーズ(16日のベネズエラ戦、20日のキルギス戦)と、東京五輪世代であるU-21代表のUAE遠征(11日~21日)の参加メンバーが発表された。
A代表の注目は、初選出となった山中亮輔と鈴木優磨。現在、欠場中の長友佑都に代わる存在として山中には大きな期待がかかる。また、鈴木優磨はアジア王者を目指す舞台(ACL)でも存在感を示しているFW。将来性もあり、今回、森保監督が選出するに至った。
アジアカップ前の最後のテストと融合
会見に臨んだ森保一兼任監督は、A代表に初選出した2人に関し、「クラブで継続して出場している、特長を発揮している選手だと思います。鈴木優磨に関してはアジアのチャンピオンを目指すチームでFWの選手として存在感を発揮していると思って招集しました。山中についても年間を通じて試合に出ていますし、良いパフォーマンスを示している。波もありますが、スペシャルなものを持っている選手だと思いますし、左利きというところを生かして、とくに攻撃で特長がある」と評価した。
また、同時に発表したU-21代表の遠征メンバーには先ごろ行なわれたAFCのU-19選手権で来年のU-20ワールドカップ出場権を獲得した選手6名(橋岡大樹、小林友希、齊藤未月、伊藤洋輝、久保建英、田川亨介)が選ばれ、フレッシュな顔ぶれとなった。
その意図について森保監督は「日本のサッカー界として、各世代が融合して、つながる良い機会だと思っています」と語り、「日本代表としての誇り、日本人の良さを生かす」ということについて、各カテゴリーで同じスタイルで戦うということではないが、「共通の認識」を持つことは重要だと話した。また、同じ意味からU-21代表の齊藤俊秀コーチ、U-19代表の秋葉忠宏コーチがA代表のスタッフとして活動。コーチ陣の融合も図る。
なお、今回はA代表とU-21代表の活動が重なるため、A代表は森保監督が指揮を執り、U-21代表の遠征は横内昭展コーチが監督代行を務める。