上写真=前日会見に臨んだ森保一監督(写真◎BBM)
融合は確実にできている
いよいよ今夜、日本代表は森保一監督体制となって2試合目となるパナマ戦に臨む。指揮官は前日会見で以下のように、その狙いについて語っている。
「パナマはW杯に出ていますし、W杯を経験した選手が多く来日すると聞いています。非常に力のあるチームだと思います。われわれの力を試す意味でも、素晴らしい相手と対戦できる。警戒する選手という点では、個人というよりチームとして相手を警戒していきたい。相手のことは情報として持っておかなくてはいけないし、相手のストロングポイントを消して、ウィークポイントを突いていくことはやっていかなくてはならないと思っています。ただ、相手を踏まえた上でいま我々が何ができるか。個人のプレー、チームとしてのプレーも、9月のキリンチャレンジカップからこの10月の試合、そしてこの先につながるような戦いをしたいと思います」
9月シリーズに臨んだチームと今回のチームとの大きな違いは、ロシア・ワールドカップの主力組が加わっていることだ。就任以来、「世代間の融合を進める」と話してきた指揮官の目に、現在のチームはどう映っているのか。
「間違いなく、選手が練習の中でのオン・ザ・ピッチで、ホテルでのオフ・ザ・ピッチで、いろんなコミュニケーションをとってくれて、経験を伝え合うという部分で、チームとして日本代表でこれまで戦ってきたこと、そういう経験を共有し合っている。共通理解が進んでいると思っています。練習の回数は限られていますが、練習でもトレーニングメニューの意図を汲み取ってベストを尽くしてくれているので、成果はあがっていると思っています。コミュニケーションの部分で、ピッチ内でも一つの現象に対して、選手たちがお互いの意見を出し合ってすり合わせしてくれている場面が多く見られるので、チームとしての融合は確実にできていると思います」
9月の初戦(コスタリカ戦)で躍動した若い選手たちと、経験豊富なロシアW杯組とを融合させる中で、コアメンバーとしてチームに残っていく選手は誰なのか。選手の適性と能力、そして選手同士の組み合わせを見極めつつ、その答えを探る作業が今夜のパナマ戦、16日のウルグアイ戦の一つのテーマになる。
取材◎佐藤 景