セネガル戦はたびたび最終ラインに下がってビルドアップの起点になった長谷部(写真◎福地和男/JMPA)

セネガル戦は自信になったゲーム

 前日のセネガル戦の後は、ドーピング検査のために話を聞けなかった選手が2人いた。一人は長谷部誠で、もう一人が大迫勇也。一夜明け、キャンプ地カザンでそれぞれ取材に応じた。ここではキャプテン・長谷部の言葉を紹介する。

 まずはセネガル戦を振り返って。

「もちろん勝ち点3欲しかったですけど、2回リードされて追いついたというのは悪くない結果でしたし、次、3戦目につながる。みんなの感覚の中では勝ち点3を取れたというのがあると思うので、その部分で悔しさはもちろんある。ただ2度追いつけたという部分では自信になったゲームでもあると思う」

 前半、そして後半、日本はセネガルに二度リードを許している。それでもパスワークで構える相手を崩し、同点に追いついた。その点には確実にチームの成長を感じているという。

「立ち上がりから相手が来ていましたし、その圧力は感じていた中での失点だったので少しガクっとした部分あったんですけど、ただ自分たちの中に落ち着いてやれば全然、取り返せるという感覚もありました。セネガルも引いたというか構えた部分があったし。その中で後ろからしっかり組み立ててというようなことは対応できたと思います。(積み重ねてきたことが大きかったか?)どちらかと言うと積み重ねてきたことが大きいんじゃないですかね。攻撃の部分もよくなってきている。もちろん、試合の中でも時間がたつにつれてかなりチャンス作れていたし、そういう部分で全然いけるなという話もしていた。2点目を取られてからも。それがチームとしては一つ自信になったかなと」
 
 試合を重ねるたびに成長を遂げているチームは、自信を深めても過信はない。引き分け以上、ないしはセネガルがコロンビアに勝利すれば突破の決まる次戦ポーランド戦についても気を引き締める。
「自分たちは引き分け狙いでいって引き分けられるようなことではないと思うし、チームとしてはやはり勝って、次にいきたい。この2試合で勝ち点4ですけど、本当にまだ何も勝ち取ってないですから。次の3戦目が本当に、大事な試合になる」

 キャプテンの目は、すでにポーランド戦に向けられていた。

取材◎佐藤 景 写真◎福地和男/JMPA、Getty Images


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