いよいよ、日本は大一番を迎える。ロシア大会のすう勢を決める一戦と言っていい。当然、大きなプレッシャーがかかる試合になると思われたが、前日会見に臨んだ西野朗監督も、長谷部誠キャプテンも、ミックスゾーンに現れた選手たちも一様にリラックスしていた。その表情には過度な緊張も焦りの色も見えなかった。

サランスク・モルドビアアリーナで前日練習を行う日本代表(写真◎Getty Images)

攻撃的に仕掛けられる自信を持たせたい(西野監督)

「試合のスタートからリアクションは望みたくない。ただアクションを起こしたなかで、ボールをコントロールしてきたいという考えはありますが、コロンビアの組織的な展開力やフィニッシュなどのリズムを止めていきたいと思います。守備から攻撃にどれだけ勇気をもってやれるか。攻撃を仕掛けられるという自信を選手に持たせたい」

 そう言って西野監督はコロンビア戦に臨むスタンスを説明した。そこには守備の時間が多くなることを想定しながらも、ボールを保持した際には積極的に攻撃を仕掛けていく狙いがある。

 では、具体的にどう攻めるのか。指揮官はこれまでも繰り返し「コレクティブな動き」や「技術力を生かす」という日本の特長を説明している。コロンビア戦で望むのも、その部分を生かすことだろう。

 戦い方のイメージについては選手たちも共有していた。

「今回は初戦ということで(4年前とは)試合の入り方が違うと思いますし、リベンジという部分ももちろんあるんですけど、初戦は自分たちのゲームプランをやっていきたいと思います」と長谷部は話した。

 同じく4年前の敗戦(●1-4)を経験している吉田麻也も「(今大会)ほかのチームの試合を見ましたけど、どこも固く入っているという印象があります。特に強いチーム、ただ、そのなかでも、勇気を持って、自分たちのパフォーマンスを出せるようにしたい。手堅く攻めることになると思います」と決戦に向けたスタンスを説明する。

 手堅く攻める。その狙いをいかに実践するか、実践できるかどうか。

「4年間準備してきたペケルマン監督に比べ、私は1カ月。ただ、その差を感じたら勝てないと思う。その中で、選手たちとコロンビアを倒すためのできる限りの準備してきた。十二分ではないと思うが、十分だったという手ごたえは感じている」(西野監督)
 
 日本時間19日、21時。数時間後、日本にとって極めて重要な試合がキックオフされる。


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