浦和レッズは1月11日、本拠地の埼玉スタジアムで新体制会見を行ない、帰国中のマルティノスを除く、湘南から復帰した山田直輝、神戸から加入した岩波拓也ら新加入選手6人がそれぞれ意気込みを語った。

少しでも早く埼スタのピッチに立ちたい

浦和で2年ぶりの大卒新人となる明治大の柴戸海は、入団1年目からレギュラー争いに挑む覚悟を口にした。

「少しでも早く埼スタのピッチに立ち、チームの勝利に貢献していきたいと思う」

クラブのスカウト担当は近い将来、阿部勇樹の後釜になるボランチとして評価する。豊富な運動量、球際の強さ、ボールを奪ってからの素早い球出しなど、大学ではトップクラス。市立船橋高時代にはCBもこなすなど、守備ではマルチな才能を発揮する。

他クラブも興味を示すなか、いち早く浦和入りを決意。選手層の厚い浦和のオファーには二の足を踏む大学生もいるなか、勇気ある決断だったと言ってもいい。本人も難しいチャレンジと理解しているが、あえていばらの道を歩むことを決断した。

立ちはだかる壁は高い。昨季、アンカーを務めた青木拓矢、さらには阿部勇樹もボランチをこなす。クラブからは市原(現千葉)時代に阿部も背負った番号だからと、29番を託され、奮起を促されたという。

「阿部選手を超えられような選手になる」

檀上では言葉に力を込めて宣言した。ここ数年の浦和では大卒新人でレギュラーに定着したのは、流通経済大から加入した宇賀神友弥くらい。他のほとんどは、志半ばでチームから去っていった。その過去も承知した上で、赤いユニフォームに袖を通す。

「見ていて、わくわくするような選手になりたい」

大学生の目は輝いていた。1次キャンプから明治大の先輩にあたる堀孝史監督へ積極的にアピールする構えだ。

取材◎杉園昌之 写真◎小山真司


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