みんなで優勝したい
鹿島アントラーズの2018年シーズン新体制・新加入選手発表会見が10日に行なわれた。ウニオン・ベルリン(ドイツ)からの完全移籍で7年半ぶりに鹿島に復帰した内田篤人が、久しぶりのJリーグでのプレーに向けて心境を語っている。
2006年に清水東高(静岡)から鹿島に加入した内田は、南アフリカ・ワールドカップ終了後の2010年7月にシャルケ(ドイツ)に移籍。主力として活躍したが、2014年以降は右ヒザの負傷に悩まされ、2年近い長期の戦線離脱も強いられた。今季から2部のウニオン・ベルリンに移籍したものの、出場機会に恵まれず、1月3日に鹿島復帰が発表されていた。
この日は各選手の新シーズンの背番号も発表され、内田は自身の移籍後、空き番号となっていた2番を再びつけることに。会見では「ベルリンから来た内田篤人です。このチームのために一生懸命、働くために来ました。鹿島は優勝カップ、シャーレを掲げている姿がよく似合うチーム。今シーズンはみんなで優勝したいと思います」と決意を語った。気になるコンディションについても、「向こう(ドイツ)では激しく練習していました。若い選手もいますし、自分ができることを練習中からしっかりやっていきたいと思います」と語り、不安はないようだ。
鹿島は右サイドバックのレギュラーだった西大伍が昨季最終節で右ヒザを負傷し、全治約4カ月と発表されており、内田には開幕から穴埋め以上の活躍が期待される。
「鹿島を出るときから、体が動くうちに戻りたいと思っていたのでうれしい。シャルケやベルリンもスタジアムは良い雰囲気でしたし、そういう中でサッカーができることは、サッカー選手として幸せなこと。(ファン・サポーターには)カシマスタジアムに足を運んでいただいて、一緒に戦ってほしいと思います」と語った内田。そのプレーぶりは新シーズンのJリーグで、大いに注目を集めそうだ。
取材◎小林康幸 ※写真は左から犬飼智也、山口一真、内田篤人、安西幸輝、沖悠哉