上写真＝二度追いつく粘りを見せた日本だが、PK戦で敗れてベスト4で大会を去ることに（写真◎AFC）
■2023年3月15日 AFC U20アジアカップ 準決勝
イラク 2-2（PK5-3） 日本
得点：（イ）アリ・ジャシム、モハメド・ジャミール
（日）永長鷹虎、熊田直紀
終盤に二度の同点ゴールも…
準々決勝の勝利で5月にインドネシアで開催されるU-20ワールドカップの出場権を獲得し、もう一つの目標であるアジア王者を目指す日本は、12分に先制点を奪われてしまう。CKのピンチで屋敷がマークを振り切られ、DFアリ・ジャシムにヘッドで決められた。
日本は20分に横山がエリア内左サイドから左足で狙ったが、右に外れる。27分には逆にピンチを迎え、相手のシュートがクロスバーに当たったこぼれ球をFWムスタファ・カブールにヘッドで押し込まれたものの、オフサイドの判定に救われた。
0-1で前半を終え、日本はハーフタイムに控えスタートだったキャプテンの松木など、一度に3人を投入して巻き返しを図る。だが決定機を作るには至らず、2失点目のピンチもあるなど流れを変えることができない。
それでも終盤に盛り返し、80分には北野のパスを受けた熊田が左足で狙うが、GKの好セーブに阻まれる。このプレーで得たCKを高井がヘッドで合わせたものの、上に外れて決まらない。
だが83分、ついにゴールをこじ開ける。交代出場の永長がエリア内右サイドでパスを受け、左に持ち出してからの狙いすました左足シュートでファーサイドのネットを揺らした。
1-1で迎えた延長は両チームに決定機があるオープンな展開となる中、日本は103分に失点。延長開始から右サイドバックに移っていた佐野がアリ・ジャシムにドリブルで振り切られ、折り返しをモハメド・ジャミールに蹴り込まれた。
再びリードされて苦しくなった日本だが、延長後半終了間際の118分に再び追いつく。右サイドを突破した永長のセンタリングを、飛び込んだ熊田がヘッドで合わせた。ただ直後の119分、右からのセンタリングが流れてきたところを、北野が右足で合わせた決定機は上に外れ、逆転はならなかった。
決勝進出の行方はPK戦に委ねられ、後攻の日本は2人目の佐野が止められてしまう。逆にイラクは5人全員が決め、日本はベスト4で大会を去ることになった。
・U20日本代表メンバー：GK春名竜聖、DF菊地脩太、松田隼颯（78分:髙橋仁胡）、屋敷優成（延長開始前:松村晃助）、高井幸大、MF山根陸（HT:松木玖生）、佐野航大、保田堅心（68分:北野颯太）、安部大晴、FW横山歩夢（HT:永長鷹虎）、坂本一彩（HT:熊田直紀）
