Uー17日本代表は29日、タイで開催中の『AFC U17アジアカップ2023』準決勝に臨み、イランと対戦した。5試合で1失点と堅守を誇る相手に日本は序盤からゴールを重ね、3−0で快勝。コロナの影響で20年大会は中止となったが、2018年大会から考えれば連続で決勝進出を果たし、連覇に挑む権利を得たことになる。※追記:なお、日本対イランの後に行われた韓国対ウズベキスタンは韓国が1−0で勝利し、7月2日の決勝は、日韓戦が行われることになった。
上写真=日本の3点目を決めた佐藤龍之介(写真◎AFC)
常にリードを奪う理想的な展開
準々決勝でオーストラリアを破り、中2日で迎えた準決勝。相手のイランはイエメンを破り中3日でこの試合に臨んでおり、日程的な差があった。しかし、日本は最初から積極性を示す。先制点をスコアしたのも、日本だ。
10分、対峙する相手を切り返しでかわした川村が左サイド深くまで進入。中央を見ながらクロスを送ると、ニアに走り込んだ佐藤が相手を引きつけ、矢田がフリーで左足を一閃。鋭いシュートをゴール左に突き刺した。
その後、1点を追うイランは圧力を強め、持ち前の推進力をピッチで示し始めたが、日本も球際で激しいバトルを挑み、対抗していった。21分にはGK後藤がバックパスの処理を誤り、眼前の相手FWタヘリにパスする形になった。相手のシュートは枠を外れ事なきを得たが、ピンチを切り抜けた日本に再びチャンスをゴールにつなげる。25分、佐藤のシュートの跳ね返りをしぶとくつないで、最後はボックス内で粘った望月がネットを揺らし、2点目を記録。リードを広げて後半に折り返した。
後半早々に天候不良により一時、試合は中断したが、再開後も日本は積極性を失うことなく前向きなプレーを続けると、74分には10番を背負う佐藤が直接FKを沈め、イランと突き放す。常にアグレッシブなプレーをピッチで見せた日本が、ここまで5試合で1失点と堅守を誇っていたイラン相手に3ゴールを叩き込んで快勝。2018年大会に続く決勝進出を決め、大会連覇を目指す。
※追記:日本対イランの試合終了後に行われたもう一つの準決勝、韓国対ウズベキスタンは韓国が1ー0で勝利を飾り、決勝に進出。U17のアジア王者を決める7月2日(日本時間21時開始)のファイナルで、日韓戦が行われることになった。
▼出場メンバー
日本:GK後藤亘、DF松本遥翔、永野修都、土屋櫂大、小杉啓太、MF佐藤龍之介(80分:本多康太郎)、山本丈偉(71分:中島洋太朗)、矢田龍之介、川村楽人(71分:名和田我空)、FW道脇豊(80分:高岡伶颯)、望月耕平(90+1分:杉浦駿吾)