U-17日本代表は6月23日、タイで開催されている『AFC U17アジアカップ2023』グループステージ第3戦でインドと対戦した。川村楽人が口火を切ると、名和田我空が前半終了間際に2ゴール、後半に永野修都、望月耕平、中島洋太朗、山口豪太、杉浦駿吾がネットを揺らした。インドに4ゴールを許すなど守備面では安定性を欠いたものの、8−4でタフマッチを制した日本は、グループDの首位で準々決勝進出を決めた。
上写真=ゴールに歓喜するU−17日本代表の選手たち(写真◎AFC)
12ゴールが生まれるタフマッチを制す
前節の立ち上がりこそ硬さもあって攻めあぐんだが日本だったが、13分に川村が均衡を破ると、日本のゴールラッシュが始まった。前半終了間際にゴールへの意識を高く持った名和田が立て続けにミドルシュートとボックス内からの強引なシュートでゴールを奪い、3−0。前節のベトナム戦から7人先発を変更し、主力を休ませた日本だったが、いい形でリードを奪った。
しかし後半最初のゴールはインドに決められた。47分、日本の右サイドで与えたFKの場面で流れてきたボールに対応できず、誰も触れることなくゴールを許してしまう。その直後に永野、望月が得点し、5−1と突き放すことに成功したが、その後、再びインドの粘りに苦しめられた。大量リードでやや気が緩んだか、62分、69分に失点。74分に川村に変わって入って中島がネットを揺らしたものの、79分にスルーパスを通されてシュートを許し、4失点目を喫した。
アディショナルタイムに山口、杉浦が追加点を奪い、結局、粘るインドを振り切って日本が8−4で勝利を飾った。この結果、グループDの首位で準々決勝進出を決め、次戦ではグループCで2位のオーストラリアとUー17ワールドカップの出場権をかけて対戦することになった。
後半は距離を詰めすぎてあっさり裏返され、相手を追いかけるシーンが散見した。簡単にクロスを入れられる場面も見られ、ミスも頻発。主力を休ませた試合で、常にリードしている状況にあったとはいえ、日本にとって守備では反省の点も多い試合になった。世界大会行きをかけた一大決戦となるオーストラリア戦に向けて、チームとしてしっかり修正点を共有し、消化することが求められる。
▼出場メンバー
日本:GK上林大誠、DF柴田翔太郎(46分:黒木雄也)、本多康太郎、永野修都、小杉啓太(46分:吉永夢希)、MF川村楽人(73分:中島洋太朗)、矢田龍之介、宮川大輝、名和田我空(46分:杉浦駿吾)、FW望月耕平(90+1分:山口豪太)、高岡伶颯