2026/2027シーズン、ポルトガルのスポルティングからプレミアリーグのハル・シティに移籍した守田英正だが、ここまでケガの影響もあり、出場機会が限られていた。しかし、途中出場ながら4試合連続でプレー。指揮官に求められる選手として、徐々に存在感を高めている。現地から守田の『今』をリポートする。

上写真=イプスウィッチの前田大然と対戦し、試合後に握手をかわすハルの守田英正(写真◎Getty Images)

どんどん上がっていくのは実感している

「こつこつと努力して、今ここまで来ている」————ハルシティの守田英正は言った。10月31日、MKMスタジアムでのプレミアリーグ第9節イプスウィッチ戦後(2—2)。ハルは、ホームでの昇格チーム対決に勝てず。リーグ戦開幕2連勝以来の白星は、またしてもお預けとなった。今夏に加入した自身は、またもやベンチスタート。出場時間は、アディショナルタイムを含めても20分足らずだった。

 しかし、後半に一度は逆転にも成功して敗戦を回避したチーム同様、同32分に出番が訪れたMFにとっても、前向きに受け止めることのできる引き分けだ。31歳のボランチは、長引いたケガの影響により、前月まではリーグ戦とカップ戦の計2試合に出場したのみ。その守田が、いずれも途中出場ながら、4試合続けてプレミアのピッチに立つところまで回復したのだ。

「(まだ)100パーセントじゃない。長いケガから(復帰して)、試合でのリズムとか試合勘は、まだまだ失っている部分も多い」と、本人。だが、「日々、試合を通して自分のコンディションがどんどん上がっていくのは実感しています」と語る表情は明るかった。

 目立つ活躍があったわけではない。投入後のインパクトは、イプスウィッチ1年目の前田大然の方があっただろう。一足早く後半25分に相手ベンチを出た日本代表FWは、すぐさま立て続けにハルのボックス内へと切り込み、4分後には試合を振り出しに戻す勢いをチームに与えた。

 もっとも、そこは攻撃の選手と守備の選手という立場の違いもある。守田は、前半の劣勢とビハインドを招いて裏目に出た5—4—1から、4—3—3へとシステムが変更されていたチームのアンカーとして、攻守に堅実なプレーを見せた。この試合最後の貢献にしても、しっかりとしたキープからの繋ぎ。そこには、前節ブレントフォード戦(1—1)での反省もあったという。

「前回の試合で、僕は途中から入って結構ひどかったんですよ。ボールを失い過ぎた。今回はシンプルに入ろうと意識しました」

 「あとは」と続け、「監督から求められているのは、ボールを受けて時間を作ること。試合直前にも言われたので、そこを意識しました」とのことだった。

 持ち前の技術、視野の広さ、そして昨季までのスポルティング(ポルトガル1部)で優勝の味とCLの舞台も知る経験値からして、現在のハルで試合のコントロールに最も適したMFは守田だと言って差し支えない。セルゲイ・ヤキロビッチ監督にすれは、後半23分に奪ったリードを、守田の投入準備中に帳消しにされてしまった展開が惜しまれるところだ。敵の2点目をゴール正面からのミドルで決めたフリオ・エンシソには、自軍の3選手が対応できる位置にいた。その1人が経験豊かな守田であれば、中央を上がってシュートに持ち込んだ相手トップ下を、少なくともファウルで止めていたのではないか?


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