上写真=右サイドで印象的なプレーを披露したフライブルクの堂安律(写真◎Getty Images)
シュートにクロスと攻撃をけん引
敵地に乗り込んだフライブルクは前半からランスの圧力を受けることになった。しかしソリッドかつ粘り強い守備で、いい形は作らせない。堂安も豊富な運動量と強さを示して対峙する選手にしっかり付いていった。
攻撃でもカウンターの局面や敵陣でのパスワークでも存在感を発揮。右サイドからカットインしてワンツーやスルーパスなど、攻撃にバリエーションをもたらした。14分にはショートカウンターからシュートを放ち、27分には右サイドを縦に抜けてクロスを供給。その後も背後に抜け出してのシュートやクロスで存在感を発揮した。
フライブルクはシュート数でランスを上回ったものの、決めきれず。58分にはボックス内でこぼれ球をエッゲシュタインがシュートしたが、ランスのDFダンソにギリギリで防がれ、ゴールとはならなかった。リーグ戦で3連敗を喫してこの試合を迎え、かつアウェーというシチュエーションも考慮してフライブルクはある程度、『負けないこと』を念頭にゲームに入ったはずだが、効率の良い攻めを実践し、チームの狙いはしっかり遂行されたとも言える。
一方のランスも70分に右CKの場面でクイックスタートからクロスを供給し、アイダラが飛び込んでネットを揺らしたが、オフサイドでゴールは取り消しに。互いにチャンスを生かしきれず、試合はそのままスコアレスで決着することになった。
運動量と献身を最後まで継続した堂安は、フル出場。フライブルクは敵地の第1戦をドローで終えたが、ホームで第2戦を迎えることを考えれば、悪い結果ではない。無失点で終え、守備面で大きな手応えを得る内容となったこともポジティブだろう。逆にランスにとってはチャンスがなかったわけではなく、アドバンテージを得たかったはずだ。
第2戦は次週2月22日(現地時間)、ヨーロッパ・パルク・シュタディオンで行われる。