上写真=ナポリ戦に先発し、決勝点を記録したラツィオの鎌田大地。65分までプレーした(写真◎Getty Images)
三笘薫、伊藤洋輝はアシストを記録
圧巻の2ゴールでソシエダ(スペイン)の今季初勝利に貢献したのが久保建英だ。右足大腿部に違和感があり、週中のトレーニングを回避したと伝えられていたが、グラナダ戦に先発。先制ゴールと追いつかれた後のチームの2点目を記録した。76分までプレーし、5−3の勝利に大きく貢献。開幕から4戦連続で試合のMVPに輝いた。
ラツィオ(イタリア)の鎌田大地もチームの勝利に貢献した。昨季王者ナポリとアウェーで対戦。インサイドハーフで先発を飾り、1−1で迎えた52分のことだった。F・アンデルソンの右からのクロスをL・アルベルトがスルー。そこへタイミングよく走り込み、鎌田が左足を振り抜くと、シュートは相手DFを抜けてゴール右下に突き刺さった。鎌田自身にとっては移籍後リーグ戦初ゴールであり、チームにとっては決勝点。鎌田の働きもあり、ラツィオは今季初勝利をあげた。
ボルシア・メンヘングラットバッハ(ドイツ)のDF板倉滉は、ホームで昨季王者バイエルンと対戦。4バックの左CBで先発を果たし、先制点を記録した。30分、右CKをニアサイドでブーバーが触ると、ボールはファーサイドで待っていた板倉の元へ。やや下がりながらも頭でしっかりとらえると、右上にヘディングシュートを決めた。開幕戦に続くゴールで板倉はチームを乗せたが、試合はバイエルンの猛攻に耐え切れず、後半に2失点して1−2で敗戦。先制しながら悔しい逆転負けを喫した。
ボーフム(ドイツ)の浅野拓磨はチームに勝ち点をもたらす2ゴールを決めた。アウェーでアウクスブルク戦に臨み、浅野は2トップの一角で先発。35分に先制を許し、追いかける展開となったが、前半アディショナルタイムにまず同点弾をスコアする。相手のクリアを拾ったホフマンのパスに反応。ボックス内で右足をわせ、ネットを揺らした。62分に再びアウクスブルクに先行されたが、その2分後、またも浅野が輝く。シューテガーが相手のライン裏に送った浮き球パスに反応。右足ダイレクトでボールをとらえる技ありのシュートでゲームを振り出しに戻した。試合はそのまま2−2で終了。浅野の活躍でボーフムは勝ち点を持ち帰ることに成功した。
ゴールこそなかったが、アシストを記録したのがブライトン(イングランド)の三笘薫だ。左サイドハーフで先発し、躍動した。この日、18歳のエバン・ファーガソンはハットトリックを達成したが、27分に決めた1点目は三笘のシュートの流れから生まれている。また3点目も相手に当たられても倒れない三笘の力強いドリブルからのパスがアシストとなった。試合は3−1でブライトンが快勝。三笘はフル出場で最後までチームをけん引し、好調ぶりを示した。
シュツトッガルト(ドイツ)の伊藤洋輝はホームで堂安律のフライブルクと対戦。前半からシュツットガルトが得点を重ねていったが、左サイドバックで先発した伊藤はチームの3点目となった19分のギラシのゴールをアシストした。後方からのパスに左サイドで抜け出すと、ギラシの動きをしっかり把握し、左足でクロスを供給。ドンピシャのタイミングのボールでゴールにつなげた。結局、シュツットガルトが5−0で完勝。なお、ベンチスタートだったシュツットガルトの原口元気はこの日は出場機会なし。フライブルクの堂安は後半開始から登場したものの、すでにノリに乗っていた相手の勢いを止めるに至らず、悔しい敗戦を味わうことになった。
22人の海外組が招集されている日本代表は、9月4日からドイツ国内で合宿をスタート。9日にヴォルフスブルクでドイツ代表と対戦し、12日にはベルギーのヘンクでトルコ代表と戦う。