シント=トロイデンVV(STVV)がベルギーリーグ第5節に臨んだ。ホームにセルクル・ブルージュを迎えた一戦で、新戦力のGK鈴木彩艶がデビュー。だが後半にセルクル・ブルージュに2失点し、伊藤涼太郎、藤田譲瑠チマに代わって山本理仁が途中出場したもののネットを揺らせず、無得点で敗れた。

上写真=STVVの新戦力のGK鈴木彩艶が先発デビューも勝利をつかめなかった(写真◎STVV)

セルクル・ブルージュのハイプレス

 試合が動いたのは64分。アウェーのセルクル・ブリュージュがSTVVの守備陣を中央からパスワークで崩してみせた。最終ラインからの縦パスをグボホが反転しながらスルー。デンケーをポストに使ってその落としを受けると、ボックス右へ。フリーになっていたソマーズの右足から放たれたシュートは、この日がデビュー戦だったGK鈴木彩艶の守るゴールを射抜いた。

 後半開始から流れをつかんでいたセルクル・ブルージュは、先制点を手にしてさらに加速していく。69分には追加点を奪った。STVVのビルドアップの局面でハイプレスを敢行すると、STVVの右アウトサイド、橋岡に前方へとボールを蹴らせる。STVV陣内のセンターサークル付近にいたFWカヤが下がり受けることになったが、ここにもプレッシャーをかけ、結果、後方への落としのパスがズレた。これをグボホが逃さずカット。

 そこからデンケーとのパス交換を一つ挟んで、ボックス左にいたミンダへ展開。ミンダが橋岡と相手CBスメットの間をドリブルで割って入り、折り返したところを最後はデンケーが蹴り込んだ。この2点目が入る直前、STVVは3枚替えの準備をしていた。伊藤涼太郎、山本理仁、バーンズがピッチサイドで出番を待っていたが、交代が認められる前にさらにリードが広がることになった。

 その後は2点を追ってSTVVも攻撃を仕掛け、84分には左CKの流れからファーサイドで橋岡がシュートを放つ。しかし相手GKの正面を突いた。逆にセルクル・ブルージュも88分にポストとクロスバーに連続で直撃するシュートを放ったが、3点目は奪えず。アディショナルタイムに入ると伊藤が左から中央へとボールを運んでミドルシュートを打ったが、これマラポストに嫌われ、結局スコアは2−0のまま動かず、試合終了の笛が鳴った。

 ホームのSTVVは開幕2連勝を飾った後、負け、引き分け、負けと3戦未勝利。新指揮官フィンクのもと、新戦力も多い中ではあるが、安定した戦いを見せられていない。対するセルクル・ブルージュは昨季の得点源だった上田綺世がフェイエノールトに移籍したものの、前節スタンダールに続く勝利で今季初の連勝。3勝目を挙げ、調子が上がってきた。


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