リーグアン(フランス1部リーグ)が開幕した。伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスはアウェーで名門マルセイユと対戦。昨季3位と格上の相手に、昨季11位が挑む試合となったが、伊東のゴールで先制に成功。しかし、2ゴールを決められ、悔しい逆転負けを喫した。
上写真=開幕戦でゴールを決めた伊東純也(写真は昨季のもの/Getty Images)
ノーステップで右足を振る
鮮やかな一撃が生まれたのは開始10分のことだった。右からのクロスを味方がボックス左でムネツィが競り合うと、ボールは高く舞い上がり、ゴール前に移動していた伊東の元へ届いた。
右サイドから進出していた伊東にはムネツィが競り合った時点ではマークが付いていなかったが、ボールが舞い上がったことで相手に寄せる時間が生まれた。トラップしていたら詰められていたかもしれない。伊東の判断は的確だった。落下地点を見定めると、落ちてきたボールを右足でしっかりとらえ、ボレーでゴールに叩き込んだ。
敵地で先制したS・ランスは、そのまま勢いに乗って押し切りたいところだったが、相手がペースを握り始め、23分にウナヒ、73分にヴィティーニャに決められ、逆転を許してしまう。先制しながら勝ち点を得られない悔しい敗戦となった。
なお、今月10日にLASKリンツ(オーストリア)からS・ランスへの加入が発表されたばかりの中村敬斗は、60分から交代出場。新天地でのデビューを果たしている。