上写真=ついに海を渡ることを決断した鈴木彩艶(写真◎J .LEAGUE)
誇りを胸に世界で闘ってきます
パリ五輪世代で、早くからその才能を評価されてきた鈴木彩艶が海外でプレーすることになった。浦和では西川周作からポジションを奪うには至らず、序列を変えることはできなかったが、飛躍を誓って海外に新天地を求めた。パリ五輪へ向けても経験を重ねたいとの思いもあったのだろう。
「この度、浦和レッズから加入することになりました、鈴木彩艶です。このチームの一員としてプレー できることを大変嬉しく思います。自分の持てる力を最大限発揮し、チームの目標達成に向け全力で闘います。よろしくお願いします」
鈴木は一層の飛躍を誓う。現状、STVVには日本代表のGKシュミット・ダニエルが所属しており、今夏の移籍の可能性も報じられているが、いずれにせよ、鈴木が出場機会を得るにはポジション争いに勝つ必要がある。
「このたび、シント=トロイデンに期限付き移籍することを決断いたしました。0 歳から浦和で育ち、埼玉スタジアムで世界一のファン・サポーターと共にプレーすることを夢見て、11歳のときに浦和レッズジュニアに加入しました。そこからアカデミーで7年間、多くのことを学び浦和レッズジュニア出身の選手として、はじめてプロ契約を結ぶことができました。
浦和レッズの選手になり、守護神としてゴールを守りタイトルを獲得する、という目標を持って闘ってきましたが、今日までに実現させることができず、悔しい気持ちと共に自分自身の力不足を痛感しています。しかし、素晴らしいチームメート、スタッフ、ファン・サポーターと共に戦った試合の一つ一つを鮮明に覚えています。共に喜びを分かち合ったこと、時には厳しい声をかけてくれたこと、全てが僕の大切な財産です。
今回の移籍はとても難しい決断でしたが、自分の夢を達成するために覚悟を持って決断いたしました。また、チームとしてもリーグタイトル獲得に向けて、とても重要な時期にこの移籍を受け入れてくれたクラブに感謝したいです。アカデミーの選手たちの目標となれるように、浦和レッズの選手としてプレーしてきた誇りを胸に世界で闘ってきます。 いつの日か、再び浦和レッズのユニフォームを着てプレーできるように頑張ってきますので、引き続き浦和レッズと共に応援していただけるとうれしいです。11年間ありがとうございました」
愛するクラブから旅立つことに決めた鈴木。今後はピッチで、その覚悟を示していくと誓う。
■鈴木彩艶(すずき・ざいおん)
・生年月日:2002年8月21日
・ポジション:GK
・出身:埼玉県さいたま市
・身⻑/体重:190cm/91kg
・経歴:浦和レッズ