斉藤光毅が所属するスパルタ・ロッテルダムが現地8日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場枠をかけた勝ち抜き形式のプレーオフ決勝・第1戦でトゥエンテと対戦した。斉藤は左サイドで先発し、後半早々にボックス内で仕掛けて相手に倒されPKを獲得。これをFWのファンクローイが決め、スパルタが先制に成功する。だが、アディショナルタイムにまさかの失点。試合は1−1に終わった。

上写真=左ウイングで先発した斉藤光毅。何度もドリブルを仕掛けて見せ場を作ったが…(写真◎Getty Images)

逃げ切ることができず

 準決勝第2戦でユトレヒトとPK戦までもつれる激闘を演じ、勝利をつかんだスパルタ・ロッテルダムはホームで迎えたこの日の決勝第1戦、トゥエンテ戦も粘り強いプレーを披露した。

 相手に主導権を握られる時間もありながらも前半を0−0で折り返すと、後半早々の47分、欲しかった先制ゴールを手にする。ここで大仕事をやってのけたのが斉藤光毅だ。

 試合開始時から切れ味鋭いドリブルを見せていたが、ボックス内で仕掛け、対峙したトゥエンテのアタッカー、チェルニーを右にかわそうとした際に接触があり、転倒。PKを獲得し、得点チャンスを創出した。キッカーを務めたFWのファンクローイが中央に蹴り込み、スパルタが先制。

 そのまま試合をクローズさせたいスパルタは疲れが見え始めた選手を交代させながら、時計の針を進めていった。斉藤もアディショナルタイムの90+2分にベンチに下がったが、その直後にスパルタにとっては悲劇の、トゥエンテにとっては歓喜の瞬間を迎える。

 トゥエンテのMFサディレクがボックス手前、やや右からあげたクロスにゼルキが飛び込み、土壇場で同点に追いついたのだ。スパルタにしてみればボックス内に選手の数がそろっていたのだが、一瞬の隙をつかれる形になってしまった。

 試合はそのまま1−1で終了。この結果、3日後の11日に行われる第2戦の勝者が、ECL出場権を獲得することになった。


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