上写真=先制ゴールに絡んだ堂安律(右)だったが、勝利をつかみ取ることはできなかった(写真◎Getty Images)
堂安も絡んで先制するも…
5位のフライブルクはそのままの順位ならEL出場、同勝ち点(59)で4位のウニオン・ベルリンを最終節の結果で上回ることができれば、CL出場権を得る可能性があった。
アウェーゲームながら積極的なプレーが求められる状況の中、フライブルクは前半終了間際に先制に成功する。堂安も絡んで右サイドで攻撃を組み立て、シャーライがクロスを供給。トゥタのクリアが流れたところに得点源のグリフォが走り込み、ヘディングを決めた。
しかし、長谷部が3バックの中央を務め、鎌田がボランチの一角を占めるフランクフルトも今季最後のホームゲームに気迫のプレーを見せる。後半スタートから攻め気を強めると、71分に長谷部が交代したFWのラファエル・ボッレと代わった後、ついにネットを揺らす。
83分、鎌田が右から狙い澄ましたクロスを上げ、コロムアニが打点の高いヘッドを突き刺す。さらにアディショナルタイムにはエビムベがゲッツェの左クロスのこぼれ球に詰めて逆転。試合はそのままフランクフルトが押し切り、2ー1で勝ち切った。
他会場で4位のウニオン・ベルリンがブレーメンに1−0で勝利し、仮に勝利してもフライブルクの順位は変わらなかったが、5位でフィニッシュ。CL出場権には手は届かず、2季連続でEL出場権を獲得した。
なお、今季限りでの退団を発表している鎌田にとっては、6月3日のDFBポカール決勝を残しているとはいえ、この日がフランクフルトでのブンデスリーガ最終戦。1アシストで勝利に貢献し、有終の美を飾っている。