上写真=エンシソの同点ゴールを祝福する三笘薫(写真◎Getty Images)
三笘のゴールはハンドで取り消し
先制したのはアウェーに乗り込んだマンCだ。25分、裏に抜け出したハーランドがボックス手前で、左からフォローに来たフォーデンに横パス。ブライトン守備陣を完全に崩し、ネットを揺らした。
序盤からリーグ3連覇を決め、CL決勝に駒を進めているマンチェスター・Cがその強さを見せつけた。だが、失点後、ブライトンも本来の持ち味を見せ始める。相手の強烈なプレスを落ち着いたパス回しでかい潜り、チームを前進させていった。
31分にはグロスの蹴った右CKをウェルベックが頭でつなぎ、ファーサイドに飛び込んだ三笘がGKオルテガに胸でプッシュしたシュートを一度はストップされながらも体ごと押し込む。ブライトンが同点に追いついたかと思われたが、VARの結果、倒れ込んだときにボールが手に当たっており、ノーゴールの判定。三笘の今季8点目は認められなかった。
ただ、流れをつかんだブライトンはその後も勢いを継続してみせる。すると38分には相手守備陣が下がり、スペースができたところを見逃さなかったエンシソが目の覚めるようなミドルシュートを叩き込み、前半のうちに同点に追いついた。44分には三笘のスルーパスに反応したウェルベックがネットを揺らしたが、惜しくもオフサイド。追加点はならなかったが、ブライトンが連続してチャンスをつかむなど、押せ押せの展開になった。
後半もブライトンは攻撃の形をつくり、何度も好機を創出したが、一方でマンCもさすがは王者の強さを発揮する。ボール奪取から一気にスピードを上げる攻めを繰り返し、一進一退の攻防が繰り広げられた。
互いに譲らない状況で試合は進む中、79分にマンCはパルマーが左サイドから上げたクロスをハーランドがフリーでヘディング。ネットを揺らした。だが、ボックス内のポジション争いの際にハーランドがDFコルウィルを引っ張っており、VARの結果、ゴールは取り消しとなった。
最後の最後まで攻め合ったゲームはそのまま1−1で決着。ブライトンはマンCのプレミアリーグの連勝を12で止めるとともに勝ち点1を積み上げることに成功。7位アストンビラとの勝ち点差を4とし、6位を確定させて来季のヨーロッパリーグ出場権を獲得した。