ラ・リーガ(スペインリーグ)の第36節が現地日現地23日に行われ、久保建英が所属する4位のレアル・ソシエダはホームで14位のアルメリアと対戦。先発した久保が前半のアディショナルタイムに決勝点となるゴールを挙げ、チームを勝利に導いた。
上写真=前半のアディショナルタイムの決勝点となるゴールを決めた久保建英(写真◎Getty Images)
再三の仕掛けで違いを生み出す
この試合を迎える前の時点で4位のソシエダと5位のビジャレアルとの勝ち点差は5。4位までに与えられる来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を獲得するためにもソシエダにとっては負けられない試合だった。
先発した久保はチームの意気込みを象徴するかのように、試合のスタートから積極的なプレーでチームをけん引。ピッチ上で違いを生み出した。右に開いてボールを呼び込み、何度もチャンスを創出すると、カットインからゴールを伺う姿勢も示す。
前半36分に相手FWのルイス・スアレスが退場したことで数的優位を得たソシエダはさらに攻撃的な姿勢を強めると、前半終了間際に試合を決めるゴールが生まれた。主役を演じたのが、久保だ。
相手を押し込む状態で回収したボールをボックスの右で受け取り、相手守備陣の出方をうかがながらドリブルでゴール正面へ。シュートフェイントでマーカーのタイミングを外すや左足を一閃。鋭いシュートをサイドネットに突き刺した。歓喜に沸く、ホームスタジアムのアノエタ。CL出場を願うサポーターの大歓声が久保に降り注ぐ中、クリスティアーノ・ロナウドを彷彿とさせるパフォーマンスも披露した。
リードを奪ったソシエダは後半も優位に試合を進め、追加点こそ奪えなかったが、1ー0のまま試合をクローズ。久保のゴールが決勝点になった。この結果、暫定ながら翌日(日本時間24日・26時半)に試合を控えるビジャレアルとの勝ち点差を8に広げた。16位カディスと対戦するビジャレアルが引き分け以下の結果に終われば、その時点でソシエダの4位以内が確定。来季のCL出場権を得る。