上写真=PKで2ゴールを決めた鎌田大地(写真◎Getty Images)
蹴り直しのPKキッカーを務める
珍しい光景だった。前半のアディショナルタイム、ボックス左からドリブルで切り込んだリンドストロムがタプソバに倒され、フランクフルトはPKのチャンスを得た。キッカーは、FWコロムアニ。しかし、これはレバークーゼンのGKフラデツキーに読まれ、ストップされてしまう。そのままスコアレスで前半終了かと思われた。
しかし、VARによりPKの場面でGKが先に動いたと判断される。PKはやり直しとなり、ここでキッカーを務めたのが鎌田だった。冷静に右隅に蹴り込むと、フランクフルトが先制に成功。鎌田自身は週中のCL・トットナム戦に続く、公式戦連続ゴールを記録した。
後半早々の56分にレバークーゼンに1点を返されたフランクフルトだが、その2分後にPKを失敗していたコロムアニが左からのクロスに飛び込み、勝ち越しに成功。そこからフランクフルトは攻勢を強めていく。65分にリンドスロムが追加点を記録し、さらにリードを広げたあとだった。72分、ボックス内に走り込んだコロムアニがインカピエに倒され(2枚目のイエローカードで退場)、再びPKを獲得。はたしてキッカーを務めたのは、またも鎌田。今度はGKの逆を突いて左隅に蹴り込み、4-1とした。このゴールは鎌田にとって今季のリーグ戦で6点目。これはブンデスリーガ5シーズンで自己最多の数字だ。今季はカップ戦も含めた公式戦で、すでに9ゴールをマークしている。
アラリオがダメ押し点を挙げた直後の87分に鎌田は、お役御免。5-1の大勝劇の中で圧倒的な存在感を示した。