上写真=一時は逆転となるゴールを挙げ、仲間に祝福される鎌田大地(写真◎Getty Images)
今季リーグで4点目、公式戦8点目をマーク
落ち着いて逆サイドを射抜いた。1-1の同点で迎えた66分。敵陣でボールを回収すると、ボックス左でエヴァン・ヌディカからパスを呼び込み、鎌田が右足インフロントで冷静にコントロールショット。逆転ゴールを決めた。
オウンゴールで先制を許し、ヌディカの得点で追いついて迎えた後半。ホームゲームでもあり、逆転を目指してフランクフルトは圧力をかけた。チャンスを生みながらも決め切れない時間が続く中で、ようやく生まれたのが、鎌田のゴールだった。
今季リーグ戦では4点目。公式戦では8点目となるゴール。鎌田は試合序盤から攻撃の局面でタメをつくり、チャンスを生み出し、そして得点も奪った。守備でもタイトな守りとプレスで何度も自チームのボール回収に貢献。3-4-2-1の2シャドーの一角でプレーし、この日もピッチで存在感を存分に示してみせた。
ただ、フランクフルトはヨーロッパのカップ戦への出場を目指して攻めに出たホッフェンハイムの勢いをいなすことができず、78分に失点してしまう。リードを守ることはできなかった。2-2の同点に追いつかれた直後に鎌田は交代でベンチに下がり、結局、その後はスコアが動かず、試合はドローで決着した。
フランクフルトはヨーロッパリーグ(EL)準々決勝でバルセロナを敵地で下したあと、ウニオン・ベルリンに敗れ、この日も一時は逆転しながら勝ち切れずにホッフェンハイムと引き分けた。決して絶好調とは言えない状態だが、後半のアグレッシブな戦いぶりはポジティブな印象を抱かせるもの。28日にはEL準決勝第1レグ・ウェストハム戦が控えており、このタイミングで、攻めに転じた際に前に出ていく迫力や、ボールホルダーに多くの選択肢を与えるプレーを改めて示せたことは、チームにとってプラスに働くかもしれない。
敵地でのEL準決勝ウェストハム戦、リーグ3位のレバークーゼン戦(5/2)、そしてホームでのEL・ウェストハム戦(5/5)と重要な試合が続く。フランクフルトはここから文字通り、シーズンのクライマックスを迎えるーー。