アジア競技大会の男子サッカー、初戦に臨んだ日本代表は香港代表を下し、勝ち点3をきっちり手にした。相手がオーバーエイジ(OA)3人を加えたU-23世代だったのに対し、日本はOA枠を使わず、2歳下にあたるU‐21代表で臨むと、守りを固められ、序盤は攻めあぐねた。しかし、前半に石井久継、後半に永野修都がネットを揺らし、2−0で勝ち切った。

上写真=大関友翔のクロスを石井久継が蹴り込んで日本は先制に成功した(写真◎Getty Images)

■2026年9月26日 アジア大会GS1節(観衆7,720人/@豊田ス)
U21-日本 2−0 U-23香港
得点:(日)石井久継、永野修都

次も同じようなら違う選択肢を持たなければ

 大岩剛監督率いるU-21日本代表は前半から優位に試合を進めた。ボールを握り、相手を押し込んでいく。ほぼ敵陣でプレーしたが、シュートはなかなか枠内に飛ばなかった。結果、スコアを動かすことができずに時間が過ぎていった。

4−3−3の右ウイングの古谷、左ウイングの石橋瀬に加えて、インサイドハーフの石井、大関が積極的に前線に絡み、引いて守る香港を崩しにかかった。ようやくネットが揺れたのは39分。大関が左サイドの深い位置からグラウンダーでマイナスのボールを折り返すと、CFの道脇が相手を吊って、空いたスペースに石井が走り込み、冷静に蹴り込んだ。

 前半、日本は10本のシュートを放ったものの、枠内をとらえたのは得点につながったこの1本だけ。それだけ相手の分厚い守備を崩すのに苦労した。

 後半も、同じように引いて守る香港を攻めあぐね、日本はフィニッシュワークで苦しみ続ける。何度か迎えた決定機もフイにしてしまい、リードを広げるチャンスを逸した。

 流れは決して良いとは言えなかった。ただ、大岩剛監督は選手たちに初戦の難しさを伝え、どんな状況にも焦らないこと、冷静にプレーし続けることを共有していた。

 選手交代をしつつ、迎えた終盤。試合終了間際に2点目を奪う。

 89分、右CKの場面で永野がボックス中央から蹴り込み、2−0。試合全体を通してみれば、拙攻を繰り返した印象も強いが、国内組の参加のタイミングがそろわず、しかも海外組がまだ合流前である中で迎えた難しい大会初戦に勝ち切った意味は大きい。16年ぶりの王座奪還に向けて、日本は最も重要だった初戦白星というミッションをクリアした。

「素晴らしい相手の守備もありましたが、われわれの最後のところでの力の使い方で、少しそれぞれの選手でギャップがあったと感じています。後半もそうですけども、ボールを支配している中で、なかなかスペースを見つけられない状態を選手も感じながらやっていた。そういうところは、予想はしていましたけど、大会が始まって2戦目も同じような状況が続くようであれば、違う選択肢を持たなければいけないし、そういうところもチームとして統一しながら準備したい」

 大岩監督にとっては、初戦の内容もある程度は織り込み済みだった。重要なのは、次戦にその点を修正できているかどうか。すなわち、選手間の意識の統一と選択の共有だ。

 次戦は20日。U−21日本代表は中3日で、U−23キルギス代表と対戦する。

▼出場メンバー
・U21日本◎GKピサノ・アレックス幸冬堀尾、DF森壮一朗、岡部タリクカナイ颯斗、永野修都、佐藤海宏(75分:梅木怜)、MF大関友翔(75分:中島洋太朗)、保田堅心、石井久継、FW古谷柊介(62分:横山夢樹)、道脇豊(62分:嶋本悠大)、石橋瀬凪(85分:福永裕也)


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