上写真=貴重な先制ゴールと追加点をあげた三戸舜介(写真◎Getty Images)
積極姿勢で攻撃に絡み続ける
価値ある先制点だった。19分、鮮やかにネットを揺らす。
斉藤光毅からスルーパスを引き出し、左サイド深い位置まで進出した大畑歩夢がマイナスのクロスを供給。ボックス内でボールを収めた三戸が相手守備陣の間合いを外し、ニアサイドにシュートを突き刺した。
25分にパラグアイに退場者が出て一人多い状況になった日本は優位に試合を展開したが、なかなか追加点をあげられない時間が続いた。そんな状況の中で、三戸がまたも輝く。ボックス左で昨季スパルタ・ロッテルダムでチームメイトだった斉藤が対峙する守備者をかわし、ふわりと浮かしたボールを上げると、GKのいない場所を狙ってヘッド。貴重な追加点をスコアした。
「(1点目は)自分たちの狙いとしているポケットを取って大畑選手からボールを折り返しをもらって、フリーで時間がありすぎたんですけどうまく決めることができてよかった。(2点目は)斉藤選手がドリブル仕掛けて、クロス上る前から目が合っていてドンピシャのボールが来たので、あとは決めるだけでした」
2点目を決めた直後にもカウンターの仕上げ役としてボックス手前からシュート。ハットトリックとはならなかったが、その積極性と思い切りの良さでチームの攻撃を加速させた。
69分に山本理仁がチームの3点目を記録したあと、73分に藤尾翔太と交代し、三戸はベンチに下がった。中2日で続く厳しい日程を考慮し、退くことになったが、重要な初戦で大きな働きを見せたと言っていい。
三戸の活躍に続くように、代わって入った藤尾が2点を追加。日本は5−0と圧勝し、最高の形で大会をスタートさせた。
「できた部分とできなかった部分があったので、そこは次に完全していきたい。まだまだこれからなので、しっかり次も勝てるように準備していきます」
インサイドハーフの位置でサイドと連動し、前線にも積極的に絡み、守備でもプレスバックでピンチを防いだ三戸の働きには目を見張るものがあった。次戦以降も、ファイナル進出を目指すチームで重要な役割を担っていきそうだ。