東京五輪代表(U-24日本代表)が5日、静岡県内で合宿をスタートさせた。ACL出場組を除く18名が顔をそろえ、軽めの調整を行なった。オンライン取材に応じた森保一監督は改めて本大会に臨む思いを口にし、金メダル獲得を目指すと語った。

上写真=5日、U-24日本代表は静岡県内で合宿をスタートさせた。写真は森保一監督(写真◎山口高明)

合宿初日、上田と前田は別メニュー調整

 7月5日、静岡県内で、いよいよ五輪に向けた合宿がスタートした。集まったのは、ACLに出場している三笘薫、旗手怜央(以上川崎F)、相馬勇紀(名古屋)、瀬古歩夢(C大阪)を除く18名と、トレーニングパートナーの6名。負傷が伝えられている上田綺世は別メニュー調整で、先日の試合で脳震盪を起こした前田大然は復帰プログラムを消化。また、前日にワクチンを接種した選手たちは軽めのランニングやストレッチを行なった。

 練習に先立って行なわれたオンライン取材で森保一監督は、五輪合宿のスタートを迎えた心境を次のように語っている。

「選手の顔を見て、五輪に臨む活動がいよいよ始まるんだなと、そういう気持ちが強くなりました。依然として五輪開催について色々な意見があります。それは自分の中にもありますが、五輪に臨む以上は、これまで目標にしてきた金メダルに向かって挑んでいく気持ちを強く持って、選手、スタッフとともにチャレンジしたいと思いますし、これまでやってきた通りに、1日1日のトレーニングを大切に、そして目の前の一戦一戦に最善を尽くして戦いたいという気持ちでいます」

 五輪本大会まであと16日と迫る中、今回の合宿ではまず、オフを明けの海外組と、Jリーグから合流した国内組のコンディションのバラツキを踏まえつつ、調整を図ることが重要なポイントになりそうだ。

「6月の活動から海外組は一旦オフを挟んで本大会に臨むことになります。そしてJリーグで活動している選手たちはシーズン中であり、ACLを戦った選手は疲労がある状態だと思いますので、残された準備期間の中でオフからコンディションを上げる、疲労している選手たちを回復させていく、その両方のことを行ないながら、選手個々のコンディション、チームのコンディションを上げていきたいと思います」

 本大会は酷暑が予想される中で、中2日で進んでいく。森保監督もコンディション調整は勝ち抜くための重要な要素と認識している。吉田麻也キャプテンもオンライン取材の中で「選手のコンディションにバラつきがあるので、初戦へいい状態にもっていけるように、コンディショニングはかなり大事だと思います」と話していた。

「3月と6月はオーバーエイジがチームに合流して東京五輪で戦うチームの形が共有できたと思いますし、間違いなく結果も出せたと思いますが、これまで活動してきたことに自信を持っていい反面、できたことを過信してしまうことがないようにしたい。さらにチーム力を上げながら東京五輪に向かっていき、目標を達成するためには何となくではなく、チャレンジ精神を持って一戦一戦、大きな成果をつかみ取りにいくという強い気持ちを持って進んでいきたい」

 9日まで静岡県内で合宿を行なったあと、10日に大阪へ移動。大阪、神戸で調整を進めながら、12日にU-24ホンジュラス代表と、17日にU-24スペイン代表と対戦し、チームを本番仕様に仕上げていく。


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