上写真=五輪代表メンバー18人が決まった。写真は6月12日のジャマイカ戦に臨んだU-24日本代表(写真◎JFA)
写真◎JMPA毛受亮介、Getty Images
GK 1 大迫敬介
『チームを歩む最後の砦』
チームの立ち上げとなった2017年12月のタイ遠征から常にメンバーに名を連ねてきた守護神。昨シーズンは所属するサンフレッチェ広島で出番を失うなど、苦しい時期を過ごすことになったが、自分を見つめ直して臨んだ今シーズンは開幕から定位置を奪取。武器である鋭いシュートストップと的確なコーチングを磨き、五輪登録メンバー入りを果たした。
◎コメント「東京オリンピックのメンバーに選ばれたことをうれしく思います。大切なのは、本大会で結果を残すことです。チームが一つになって、金メダルを獲得できるように頑張ります」
◆Profile
大迫敬介(OSAKO Keisuke)
・ポジション:GK
・背番号:1
・生年月日:1999年7月28日
・所属:サンフレッチェ広島
・身長/体重:187㎝/86kg
GK 12 谷 晃生
『急成長を遂げた守護神』
昨季、湘南で出場数を延ばし、今年に入って急成長を遂げたGK。3月のU-24アルゼンチン代表との試合(第2戦)で先発を果たし、その力を代表でも証明した。6月の活動でも練習からアピールに努め、本番を想定したU-24ガーナ戦では先発フル出場。的確なコーチングと安定したセーブで無失点勝利を実現し、メンバー入りを勝ち取った。本大会では正GK候補か。(※編集部注◎初戦の南アフリカ戦で先発を果たした)。
◎コメント「本大会に臨むにあたり、家族、チームメイト、チームスタッフ、これまでのサッカーキャリアに携わってくださったたくさんの方々への感謝の気持ちを忘れずに『金メダル』という目標に向かって、自分の最大限の力を発揮したいと思います」
◆Profile
谷 晃生(TANI Kosei)
・ポジション:GK
・背番号:12
・生年月日:2000年11月22日
・所属:湘南ベルマーレ
・身長/体重:190㎝/84kg
DF 5 吉田麻也
『日本が誇るザ・キャプテン』
言わずと知れたA代表のキャプテンであり、守備の要だ。五輪エイジとして2008年の北京大会に出場し、オーバーエイジとして2012年のロンドン大会を経験して、4強入りに貢献。3度目の五輪となる東京大会は「結果が求められる」とあと一歩で手が届かなかったメダル獲得を誓う。6月の活動ではCBとしてチームを安定させ、そのプレーと姿勢で日の丸を背負う覚悟を若い選手たちに示した。
◎コメント「いよいよだなという気持ちです。ここまで非常にいい流れで来ていますし、チームとしても状態が上がってきています。オリンピックは、勝ち上がれば勝ち上がるほど、選手のサッカー人生にとってすごく大きなイベントになります。実際、僕にとってのロンドンオリンピックはそうでしたし、北京オリンピックはあっという間に過ぎ去ってしまったという想い出しかありません。自分のサッカーキャリアのなかでも最高の大会だったと、終わったあとにみんなが感じられるような、そんな期間にしたいと思っています。そのために、強く要求する、お互いに高め合う。自分を自制して、日本のために、チームのためにどれだけ戦えるかが鍵になります。うまく先導できればいいなと思っています」
◆Profile
吉田麻也(YOSHIDA Maya)
※オーバーエイジで選出
・ポジション:DF
・背番号:5
・生年月日:1988年8月24日
・所属:サンプドリア(イタリア)
・身長/体重:189㎝/80kg
DF 2 酒井宏樹
『右サイドバックのお手本』
6月の代表活動でU-24代表に初めてオーバーエイジとして参加し、圧倒的な実力を見せつけた右サイドバック。強さと走力、攻撃参加のタイミング、クロスの精度とサイドバックに求められるもの全てを高水準で備え、若い選手も「お手本」として教えを請う存在。3バックの右CBでの起用も想定されるが、チームの多くの実りをもたらすことは間違いない。6月にマルセイユから浦和レッズへ移籍。新たな気持ちでロンドン大会に続き、2度目の五輪に臨む。
◎コメント「母国日本で開催される夢の舞台に出場できることは一生に一度の経験です。オーバーエイジで選ばれた責任を噛みしめながら、一戦一戦勝利に貢献したいと思います。サッカー選手として、一試合一試合に全力をかけます。また、コロナ禍の大変な状況の中、支えて下さるたくさんの関係者、ファン・サポーターの方々への感謝の想いを胸にプレーしたいと思っています」
◆Profile
酒井宏樹(SAKAI Hiroki)
※オーバーエイジで選出
・ポジション:DF
・背番号:2
・生年月日:1990年4月12日
・所属:浦和レッズ
・身長/体重:185㎝/78kg
DF 4 板倉 滉
『チームを支える万能な守備者』
FCフローニンゲンでレギュラーを張るCBは、安定したプレーを見せてチームのシーズンMVPに輝くなど、この1年で大きく成長した。3月のU-24アルゼンチン代表戦ではCBとして出場した第1戦は失点に絡み、振るわなかったものの、田中碧とボランチコンビを組んだ第2戦では2得点を挙げるなど勝利に貢献。そして6月シリーズでは吉田麻也とのコンビで改めてCBとしての力を示し、メンバー入りを決めた。
◎コメント「日本代表として東京オリンピックを迎えられる事をとても嬉しく思います。これまでの活動期間を一緒に戦ったメンバーの思いも背負って、金メダルを獲りにいきます。これまで自分を育ててくれたクラブや応援してくれるみなさんのために全力で戦います」
◆Profile
板倉 滉(ITAKURA Kou)
・ポジション:DF
・背番号:4
・生年月日:1997年1月27日
・所属:FCフローニンゲン(オランダ)
・身長/体重:186㎝/75kg
DF 3 中山雄太
『プレーで語るリーダー』
立ち上げ以来、長くこのチームのキャプテンを務め、ボランチとCBに加え、最近のゲームでは左サイドバックでもプレーするマルチロールプレーヤー。6月シリーズではプレー経験が少ないサイドバックの動き方について酒井宏樹に教えを請う姿が目に付いた。「求められれば、何でもやる」。チームのため、自身の成長のためにどん欲に学ぶ姿勢はスタッフも高く評価するところで、チームにもポジティブな影響を与えている。
◆Profile
中山雄太(NAKAYAMA Yuta)
・ポジション:DF
・背番号:3
・生年月日:1997年2月16日
・所属:PECズヴォレ(オランダ)
・身長/体重:181㎝/76kg
DF 13 旗手怜央
『神出鬼没の左サイドバック』
元来はアタッカーで、所属する川崎Fでも現在は前目のポジションを担うことが多いが、3月と6月のU-24代表活動では手薄の左サイドバックとしてもプレーし、能力の高さを発揮。ボールをホルダーの選択肢を増やすフリーランニングと攻撃を展開させるパス能力は他のサイドバックにはない武器だろう。合宿中に試した4-3-3のインサイドMFもプレーできるマルチな才能で見事、メンバー入りを果たした。
◎コメント「川崎フロンターレで今までやってきたことが評価されたので、すごく嬉しく思います。選ばれたからには日本を代表して戦うことになるので、優勝を目指して頑張りたいと思います」
◆Profile
旗手怜央(HATATE Reo)
・ポジション:DF
・背番号:13
・生年月日:1997年11月21日
・所属:川崎フロンターレ
・身長/体重:171㎝/70kg
DF 14 冨安健洋
『世代をけん引するCB』
若くして海を渡り、ヨーロッパでも着実に実績を積み上げているマルチディフェンダーだ。すでにA代表でも不動のCBであり、所属するボローニャでは右サイドバックとしてもプレーするなどユーティリティー性も備える。A代表でもコンビを組む吉田麻也との2CBが実現した6月のU-24ガーナ戦では、期待通りの堅牢を築いた。世代を引っ張る存在でもあり、五輪本大会もで守備の中心として活躍が期待される。
◆Profile
冨安健洋(TOMIYASU Takehiro)
・ポジション:DF
・背番号:14
・生年月日:1998年11月5日
・所属:ボローニャ(イタリア)
・身長/体重:187㎝/84kg
DF 15 橋岡大樹
『チームを照らすマルチDF』
1月に浦和からベルギーのシント=トロイデンに移籍し、研鑽を積んだDF。本大会は18人とメンバーが限られる中、連戦を戦わねばならないが、6月シリーズではCBと右ウイングバック(右サイドバック)でプレーし、自らの万能性を大きくアピールした。当たりの強さと走力に優れ、圧倒的なスタミナも誇る。チームを盛り上げられるメンタリティーも魅力だ。クロスの精度も日々、向上中。海外でつけた自信をオリンピックの舞台で示す。
◎コメント「これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを忘れず、日本の目標である金メダルを取るため全力でプレーしたいです。そして日本の皆さんに勇気、元気、感動を届けられるように頑張ります」