東京五輪に向けて活動するU-24日本代表は、6月3日に北海道の札幌ドームでサムライブルー（A代表）と試合を行なった。前半に橋本拳人と鎌田大地にゴールを奪われると、後半には浅野拓磨に決められて0-3で敗戦。後半途中からはオーバーエイジの遠藤航が出場した。
上写真＝オーバーエイジとしてU-24日本代表に加わった遠藤航（写真◎JMPA兼村竜介）
■2021年6月3日 代表親善試合（＠札幌ドーム/リモートマッチ）
日本代表 3-0 U-24日本代表
得点:（日）橋本拳人、鎌田大地、浅野拓磨
「オーバーエイジとしての自分の仕事」
吉田麻也、酒井宏樹と共にオーバーエイジとしてU-24日本代表に加わった遠藤航が、3人の中でただ一人、サムライブルーとの一戦で出番を得た。「かなり違和感はありました」と言うように、普段は日の丸を背負って一緒に戦っているメンバーを相手にした。78分からの出場となったが、「相手も手を抜くことなくやってくれたので、いいゲームだったと思います」と試合後は充実した表情を見せた。
「完成度はやっぱり違いましたよね」と、サムライブルーとU-24日本代表の差について言及しつつも、「U-24がボールを動かす場面もあったし、良いシーンはあった」と確かな手応えも得た。「今日、こうやってA代表と試合ができたのは、U-24にとっては非常に良いレッスンになった」と、サムライブルーのジャマイカ戦が中止になって急きょ組まれた一戦の意義を強調する。そして、遠藤は次のように言葉を放つ。
「僕のプレー自体はA代表のときと変わることはない。それプラス、ポジティブな雰囲気をピッチの中に落とし込むことが、オーバーエイジとしての自分の仕事だと思っています。それはプレー面でもそうだし、メンタル面でもそう。どんどん、これから積極的にコミュニケーションを取っていきたいです」
A代表でも中核を担うリオ五輪世代のリーダーが、4年前に果たせなかったメダル獲得に向けて新たな五輪世代をけん引する。
