上写真=A代表からU-24日本代表へ。堂安は東京五輪に向けて新しいチームでの練習を始めている(写真◎サッカーマガジン)
「コンディションはできている」
A代表が主戦場の堂安が、この年代のチームの活動に参加するのは、2019年11月に広島で行なわれたU-22コロンビア代表戦以来。それでも「久しぶりですが、海外組でA代表としてやっているメンバーが多く、プラス、オーバーエイジ3人。周りを見渡しても、それほど変わった雰囲気はない」と印象を語った。
今回は、いよいよ本番が迫った東京五輪へのメンバー選考と、チームづくりが大きなテーマとなる。変わった雰囲気はないチームとはいえ「国内組には、まだ一緒にプレーしていない選手や、話していない選手もいる」という堂安は、「ホテル内では食事とか、いろいろな制限があるので、ピッチに出たときに多くコミュニケーションを取るように意識している」と周囲との関係について明かした。
PSV(オランダ)からビーレフェルト(ドイツ)に期限付き移籍した今季、ブンデスリーガ残留争いの中で主力として活躍。重圧に打ち勝って残留に導き、「変化を恐れず、いろいろ成長したいという気持ちを忘れずにできた」というシーズンを経て、地元での五輪へと向かう。U-24日本代表を「ビーレフェルトで一緒にプレーした選手よりも、はるかにクオリティーが高い選手がいる」と評し、「うまくコンビネーションが使えると思っているし、プラスアルファで、この1年で磨き上げた個人の打開力などを表現できれば」と意欲十分だ。
6月3日のA代表との対戦を「これ以上ないテストの相手。僕たちの力を図る上で素晴らしい機会になると思う」としつつ、「もちろん僕たちも自信があるので、勝てる自信を持ってプレーしますが、そういう気持ちだけでは、足元をすくわれて大敗する可能性がある」と警鐘を鳴らす。その上で、異例の対戦を「まずは自分たちがやれることをやらなければいけないと、あらためて伝えなければいけないと思っている。勝てるんじゃないか、という雰囲気は逆にダメ。すべてを出し切った上で、結果を見てみようという考えにフォーカスするべき」と位置付けた。
5月28日のミャンマー戦はヒザの違和感で欠場したが「心配なくコンディションはできている」と強調。この日、発表された背番号10を背負い、五輪へのラストスパートに臨む。