U-24日本代表にオーバーエイジで加わったMF遠藤航が、2大会連続の五輪出場への思いを語った。グループステージ敗退となったリオ五輪から5年、雪辱の舞台に向けて、チーム力アップへの貢献を目指している。

上写真=先発出場で勝利に貢献した5月28日のミャンマー戦。これからは東京五輪を見据えての活動となる(写真◎山口高明)

リオ五輪はグループステージ敗退

 5月28日、ミャンマーに10-0で勝利したカタールW杯2次予選が終わると、DF吉田麻也、DF酒井宏樹とともにオーバーエイジとしてU-24日本代表に合流。6月5日に福岡でU-24ガーナ代表、同12日に愛知でジャマイカ代表と親善試合を戦い、前後の練習も含めてチーム力を高めていくはずだった。

 しかし、6月3日のA代表のジャマイカ代表戦が中止となり、代わりにA代表とU-24日本代表が対戦することになったため、急きょ札幌入り。それでも遠藤航は「負担にはなっていないし、U-24の選手たちは、A代表とやれるのを非常に楽しみにしています。個人的にも素晴らしい強化試合になると思っているので、ポジティブに考えている。実りある合宿になるんじゃないかと思っています」と前向きに語った。

 オーバーエイジとして加わることを決断した理由を問われると「一番は、東京でオリンピックができること。自国開催のオリンピックに出られることは、なかなかないと思う」と答え、さらに「個人的にはリオ五輪で悔しい思いをしているので、リベンジという気持ちも少なからずある」と続けた。当時23歳、主将として臨んだ5年前はグループステージ敗退に終わっており、雪辱を期して臨むことになる。

 地元での大舞台を「僕のキャリアはオリンピック後も続くので、その一部ですけど、5年前の自分と比べて、いまの自分がどれだけ成長しているか、それを示す大会でもあると思っている」と位置付け、「どう示すかは、結果を残すしかないと思っている」ときっぱり。「メダルを取るために、自分がどれだけ貢献できるか、5年前とどんな違った姿を見せられるか。このオリンピックに懸ける思いは強いと思う」と力強い言葉で語った。

 オーバーエイジとして意識したいことを「3人が若い選手たちと、どれだけ積極的にコミュニケーションを取れるか。プレー面もそうだし、ピッチ外でもそう」と明かした。そのために「(新型コロナウイルスの感染防止対策として)隔離があり、ピッチ外では難しいですけど、どれだけコミュニケーションを取れるか。それ以外では、自分の良さを出すだけ」と今後の活動を見据える。

 現在のU-24日本代表はDF冨安健洋など、すでにA代表でプレーしている選手も多く、そのぶんだけ「問題なくオーバーエイジもU-24に加われるんじゃないかと思っている」という。その上で「国内組の選手たちとは、まだ一緒にプレーできていない。(国内組と)どれだけコミュニケーションを取っていけるかにフォーカスできるので、一緒にやっている選手が多いのは、チームに取ってプラスだと思う」と語り、チーム力アップに向けて連係を深めていきたい考えを示した。


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