上写真=26日のU-24アルゼンチンとの試合では87分までプレーした三好康児(写真◎Getty Images)
相手の特徴とやり方を試合中につかむことが重要
新型コロナウイルス感染症の予防のため、今回の代表活動は多くの制限がある中で行なわれている。海外組と国内組で宿泊するホテルのフロアが異なり、食事会場も仕切られている。ミーティングルームもなく、コミュニケーションを取るのはもっぱら練習時と試合のときのピッチ上ということになる。
その中でも、意思の疎通を図ることが極めて重要だと選手たちは認識している。三好も、その点を強調する一人だ。
「本当に何が必要かを話す機会は増えました。今回は少しコミュニケーションを取るのが難しいところもありますが、練習や試合の中だったり、食事のところで話せる時間だったりで、何が必要かを常に発信し続けていこうと取り組んでいます。あとは特に海外組で過ごす時間が長いので、その中だけでもまずは必要な部分を話し合って、それを全体に働きかけていこうという風には動いているつもりです」
もちろん、話し合うことは前提で、それを実践してこそ意味がある。U-24アルゼンチン代表との第1戦では、ハーフタイムに問題点を共有し、後半に臨んだという。「前半から感じていた部分がそれぞれあって、ゲーム中もそうですけど、ハーフタイムに全員で意識を共有しようと話しました。それが後半、少し余裕を持ちながら幅を広く使いながら(戦うことに)につながったと思う。ただ、それをゴールに結びつけられなかった。それが自分たちの課題でもあるし、自分の課題。そこはまだまだ」。反省点はありながらも、すり合わせて実践できるようになったのはチームとしての成長だろう。
「これだけ時間が少なく、いろいろなものが制限される中では、どれだけコミュニケーションを取って、試合中に意識を合わせていけるかが大事になってくる。それは五輪に向けてのシミュレーションにもなるし、その瞬間瞬間で自分たちの意見をすり合わせていかないといけない。うまくできた部分もあるし、質の部分もあるのかなとは思います」
「日本代表チームとしてやる中では、やり方の部分、どうやってボールを動かして組織力でどう上回っていくか。そのすり合わせがもっと必要。相手の特徴ややり方を試合中にチームとしてつかんで、どこが空いてくるかを共有する。守備も攻撃も相手のウイークポイントを探す意味でも大事になると思う。この考え方はもっと全員が身につけなければいけない」
三好はいかにしてチームとして成長するかを考え続けている。第1戦から中2日で臨む第2戦。どこまでチームとして修正できたのかが問われる。